人は人、自分は自分。 たくましく生きるためのヒントが詰まった一冊

読書くらぶ

更新日 2020.07.20
公開日 2015.04.07
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 人生はなかなか思うようには進まない。時に自分の力ではどうしたって変えられない理不尽なことや、辛いことが起こったりもする。『生きるヒント2』は、そんなときにぜひ心の糧にしたい言葉がたくさん詰まった1冊である。

  例えば、本書ではこんな言葉が述べられていた。「一箇の人格に与えられた能力の総量は一定である、というのが僕のひそかな持論です。強い人はどこかに弱いところを持っている。利口な人は目立たない部分で愚かしいのではないか。」これは筆者の持論だというが、私はこの言葉に元気づけられた。「どんな能力が優れているか」というのは人それぞれであって、ひとつの能力が人よりも劣っているからといって落ち込む必要はない、と感じたからだ。

  受験や就職活動、ありとあらゆる場面において他人と比較され、時に理不尽な理由で優劣の判断を下される。「人より劣っているから、自分はダメな人間だ。」そんな考えを自然と抱いてしまう、そんな今の時代。本書の言葉を胸にしまい、自分を見失わないように生きていきたいと思った。

 

こにし/女/20代

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作品紹介

『新版生きるヒント2』

累計600万部のヒットエッセイシリーズが、20年の時を経て全く新しい形でリバイバル。著者の新規パートも加筆し全編本人編み下ろし。新しい装丁で、現代の迷えし人々に、希望を見つめ前進するための「生きるヒント」を届けます。全5巻シリーズの第二弾。
五木寛之・著
定価:本体1,000円+税/学研プラス

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