読書くらぶ
孫をかわいがりすぎて、「ジイバカ」なんて言われたことはありませんか?「目の中に入れても痛くない」ほどかわいい孫。そのかわいさについつい夢中になってしまい、ついかわいがりすぎて、その子のママからクレームがきてしまったり。ほどよい距離感を保つのは難しいですよね。そもそも、孫とのほどよい距離感ってなんなのでしょうか。無償の愛を注ぐだけではいけないのでしょうか。
この悩みに、2013年度の「イクメン オブ ザ イヤー」の「イクジイ部門」で部門賞を獲得した「尾木ママ」こと尾木直樹さんが答えます。いきすぎるとパパママから「おせっかい」と言われてしまうジイバアですが、尾木ママは「ジイバアは子育てのベテランとして、パパママにとって大いに頼りになる存在です。」と断言しています。
「距離感をうまくはかる」ということの一例を紹介します。たとえば運動会など、学校行事やお稽古ごとの発表会のお知らせほど、ジイバアをわくわくさせるものはありません。ただ、こうした行事に参加するときにジイバアが気をつけなくてはいけないことがあります。それは「出過ぎないで参加すること」です。それは、「ジイバアは親代わりにならない」つまり「パパママの出番を奪わない」ということです。たとえば、運動会の親子2人3脚で「パパよりもおじいちゃんのほうがバランスは取れるから、代わるよ」などといってパパの役割を取り上げるのは、どう見ても「出過ぎ」ですよね。ジイバアはあくまで両親の後ろに控えている存在なのです。
ジイバアとママパパは、『お互いがその距離感をうまくはかりながら子どもに接すれば、必ずやその子自身のためになり、パパママもジイバアも幸せになれる素晴らしい子育てと生き方につながるはず』(本書より)です。
本書との出会いをきっかけに、改めてかわいい孫との接し方を考えてみてはいかがでしょうか。
福井 衛/男/20代
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作品紹介
教育評論家で有名な尾木ママが贈る、現役のパパやママにはできない、子育ての知恵を伝授。ひと言で言えば、ジジババだからこそできる、目先の見返りを求めない「無償の愛」。昭和の子育てで、孫を健やかに育てる方法。
尾木直樹・著
定価:本体1,300円+税/学研プラス
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