舞台は江戸。でもどこかモダンで読みやすい時代小説。

読書くらぶ

更新日 2020.09.18
公開日 2014.10.21
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『江戸めぐり雨』は池波正太郎や松本清張などの時代小説の名手と呼ばれる方々の作品を一度に堪能できる短編小説集。7編ある短編はすべて「めぐる」がテーマとなっており、読み進めていくうちになにが“めぐる”のかはっきりしてくる。どの話もすっきりと終わるので読んでいて気持ちがよかった。

 私は時代小説を読むのがはじめてで、江戸ならではの言葉遣いや描写などがとても新鮮で、はじめは慣れなかったがすぐにその世界観に引き込まれて夢中になれた。江戸を舞台に様々な物語が繰り広げられるが、どこかモダンな感じがして読みやすい。そのため私のように時代小説を読んだことのない人でも、挑戦しやすい作品だと思う。当時の厳しい政治体制の中で生きる人々の様子も垣間みることができるので、歴史が好きな人ならばさらに楽しむことができるだろう。江戸の情緒や人情を感じることができ、歴史的観点から見ても、もちろん純粋に小説として読んでもおもしろい作品であった。

 

ささい/女性/20代

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作品紹介

江戸めぐり雨

池波正太郎、北原亞以子、松本清張、村上元三、諸田玲子、佐江衆一、山本一力ら昭和・平成の名手たちが描く、めぐる因果と人の情け――。歴史・時代小説文芸評論の第一人者・縄田一男が編む、傑作時代小説アンソロジー!
縄田一男・編
定価:本体660円+税/学研プラス

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