本当の平等って? 幸せって?  暮らしをつくるあたらしい資本論

読書くらぶ

更新日 2020.07.20
公開日 2015.09.29
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 “すべての人は平等である”
わたしたちは学校でこう習いました。でも、世の中には身体が壊れるまで働いているのに子供を育てるのに精一杯で自分の食事もままならない人たちがいます。頑張っても頑張っても報われない人たちが沢山います。本当にわたしたちの社会は平等なのでしょうか?

 この本ではわたしたちの暮らしに直結する問題を切り口にトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』を非常にわかりやすく解説しています。世界中から大注目されているとはいえ、経済学はおろか、中学の社会科すらあやういわたしに700ページ超え(価格も6000円近く……)の同書を買う勇気はありませんでしたが、この本を読み終えたあと、経済学が小難しい数字の世界ではないことがわかり純粋に読んでみたいと思えるようになりました。5章「格差社会の進行は食い止められるのか?」では、日本の増税問題などを例に、理想論から現実的な戦略までを流れに沿って丁寧に解説しています。「学びたい」という気持ちをしっかり受け止めてくれる柔軟な力強さのある本です。

 

のん/女性/20代

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作品紹介

『一番やさしいピケティ「超」入門』

富める者は富み、貧しき者は貧しきままで一生を終えるのか? 「富の不平等」を検証し、格差拡大のメカニズム解明に挑んだ経済学の異端児トマ・ピケティ。その思想と著作を「超図解」!
中野明・著
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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