“すべての人は平等である”
わたしたちは学校でこう習いました。でも、世の中には身体が壊れるまで働いているのに子供を育てるのに精一杯で自分の食事もままならない人たちがいます。頑張っても頑張っても報われない人たちが沢山います。本当にわたしたちの社会は平等なのでしょうか?
この本ではわたしたちの暮らしに直結する問題を切り口にトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』を非常にわかりやすく解説しています。世界中から大注目されているとはいえ、経済学はおろか、中学の社会科すらあやういわたしに700ページ超え(価格も6000円近く……)の同書を買う勇気はありませんでしたが、この本を読み終えたあと、経済学が小難しい数字の世界ではないことがわかり純粋に読んでみたいと思えるようになりました。5章「格差社会の進行は食い止められるのか?」では、日本の増税問題などを例に、理想論から現実的な戦略までを流れに沿って丁寧に解説しています。「学びたい」という気持ちをしっかり受け止めてくれる柔軟な力強さのある本です。
のん/女性/20代
感想文を募集中!
本を読んだ感動を伝えたい!という方、オススメしたい本があるという方は、 応募フォームから、感想文を送ってください。
コメント欄に「読書くらぶ」と明記のうえ、下記のご記入をお願いします。
【1】読んだ本のタイトル
【2】著者名(翻訳本の場合は、翻訳者名も)
【3】発売元(出版社名)
【4】本の感想
送っていただいた感想文の中から、毎週1人、掲載させていただきます。
作品紹介
富める者は富み、貧しき者は貧しきままで一生を終えるのか? 「富の不平等」を検証し、格差拡大のメカニズム解明に挑んだ経済学の異端児トマ・ピケティ。その思想と著作を「超図解」!
中野明・著
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- お金はお金。「必要なのかそうではないのか」を考えることでお金は貯まる。
- こうあるべき、こうしないといけない、そんなことは書いていない殿さま狸
- 日本刀の名称から名刀にまつわる逸話まで
- 沖縄戦を率いた弱冠24歳の大隊長・伊東孝一の知られざる記録
- たった一分の習慣が一生を変える!幸せな人生を送るための49のヒント
- 人は人、自分は自分。たくましく生きるためのヒントが詰まった一冊
- 「天才の机は汚い」というのは幻?
- 感じて、妄想して、味わう。山城の美しさはその存在感にあり。
- 人生は「習慣」の積み重ね。幸せになれる習慣とは?
- 「五感を信じる」
- 「神様は嫉妬心のない人が好き」
- 「木村藤子という心がまえ」
- 「僕が愛をうけとった日」
- 「シロクマ・ピースというぬくもり」
- 「優しい気持ちになれる本」
- 会話に自信を持つための『一瞬で心をつかむ話し方』
- 気持ちの持ちよう次第で、自分の理想的な人間像に近づける
- 自分だけの“こたえ”の見つけ方
- 尾木ママが教える「パパママもジイバアも幸せになる孫との接し方」
- 舞台は江戸。でもどこかモダンで読みやすい時代小説。
- 『風の旅』に読む、人の正直さ
- 「頑張っていれば必ず誰かが見ている」ということ
- ハングルがもっと身近な存在になる!
- 運気は自分であげられると確信した瞬間
- 『愛、深き淵より。』その意味を考える
- 美人とブスの違い、その差はどこに表れるのだろうか、顔?性格?所作?
- うつろ屋軍師
- わたしはマララ