近頃、刀のゲームや歴史に興味をもつ女性が増え空前の刀ブームがきている。
私も日本刀のフォルムの美しさに惹かれつつもなかなか何から入っていいのかわからなかった。
この本はそんな軽い興味から入りやすい日本刀のよい入門書であると感じた。
日本刀の世界というと堅苦しく、奥が深すぎて簡単には理解できないのではないかと思っていたのだが、この本をペラペラとめくっていくと一瞬で日本刀に魅了されていった。
1つ1つのパーツごとに細かく解説されており、またオールカラーなので余計に日本刀の美しさに引き込まれていく。
刀の解説だけでなく、新撰組の近藤勇の名刀虎徹にまつわる逸話や雷鳴を呼ぶ神剣などロマンチックなストーリーに心躍らされる。
当時の人々がどのような服装をし、どのように刀を佩くのかも図説と一緒になると大変わかりやすく、またその時代にあった戦い方からきた日本刀の機能美も学ぶことができた。
読み進めていき刀への興味が増したところで、後半は刀の買い方や鑑賞方法を知ることができる。
これにより実際には思っていたよりも日本刀の敷居は低く、手順を踏めば自分で刀を所有することまでできるのだと興奮し、さらに刀への興味がわき続けた。
刀剣鑑賞図解辞典も付いているため、この本1冊で入門編からその後の美術館等での鑑賞にまで利用できる。
日本刀に興味をもったら、この1冊を持っていて損はないのではないだろうか。
<提出者>
あしがる/女/20代
感想文を募集中!
本を読んだ感動を伝えたい!という方、オススメしたい本があるという方は、 応募フォームから、感想文を送ってください。
コメント欄に「読書くらぶ」と明記のうえ、下記のご記入をお願いします。
【1】読んだ本のタイトル
【2】著者名(翻訳本の場合は、翻訳者名も)
【3】発売元(出版社名)
【4】本の感想
送っていただいた感想文の中から、毎週1人、掲載させていただきます。
作品紹介
いちばんわかり易いオールカラーの日本刀入門書。あの名将のあの名刀、刀剣の歴史、製作過程、刀にまつわる逸話から、実際の鑑賞方法や購入方法まで徹底詳解。美術館などでの鑑賞時に便利な鑑賞用語集まで付いた、持ち運びにも便利なハンディなサイズ。
歴史群像編集部・著
定価:本体630円+税/学研プラス
バックナンバー
- お金はお金。「必要なのかそうではないのか」を考えることでお金は貯まる。
- 本当の平等って? 幸せって? 暮らしをつくるあたらしい資本論
- こうあるべき、こうしないといけない、そんなことは書いていない殿さま狸
- 沖縄戦を率いた弱冠24歳の大隊長・伊東孝一の知られざる記録
- たった一分の習慣が一生を変える!幸せな人生を送るための49のヒント
- 人は人、自分は自分。たくましく生きるためのヒントが詰まった一冊
- 「天才の机は汚い」というのは幻?
- 感じて、妄想して、味わう。山城の美しさはその存在感にあり。
- 人生は「習慣」の積み重ね。幸せになれる習慣とは?
- 「五感を信じる」
- 「神様は嫉妬心のない人が好き」
- 「木村藤子という心がまえ」
- 「僕が愛をうけとった日」
- 「シロクマ・ピースというぬくもり」
- 「優しい気持ちになれる本」
- 会話に自信を持つための『一瞬で心をつかむ話し方』
- 気持ちの持ちよう次第で、自分の理想的な人間像に近づける
- 自分だけの“こたえ”の見つけ方
- 尾木ママが教える「パパママもジイバアも幸せになる孫との接し方」
- 舞台は江戸。でもどこかモダンで読みやすい時代小説。
- 『風の旅』に読む、人の正直さ
- 「頑張っていれば必ず誰かが見ている」ということ
- ハングルがもっと身近な存在になる!
- 運気は自分であげられると確信した瞬間
- 『愛、深き淵より。』その意味を考える
- 美人とブスの違い、その差はどこに表れるのだろうか、顔?性格?所作?
- うつろ屋軍師
- わたしはマララ