最近、お財布に入っているお金が知らず知らずのうちになくなっていることが多く、なんとかしなくてはと思っている時に、この本に出会った。
この本は、「成金(凡人から金持ちに成り上がった人)」の行動に着目して、私たちでも実践できる43パターンの行動を、お金が貯まる人とお金が消える人の比較をしながら、明らかにしてくれている。
その43パターンの行動の中で、私が1番すぐに実践しなければと思った行動が、「お金のおろし方」についてである。お金がたちまち消える人はちょこちょこお金をおろし、お金がどんどん貯まる人は月イチでまとめてお金をおろすらしい。たしかに私は、お金をちょこちょこ近場のATMでおろしてしまっている。午堂氏曰く、お金をちょこちょことおろす人は、基本的に「手元にたくさんあると、つい使ってしまう」「紛失をおそれる」「日常的に少額のやり取りしかしない」といった特徴があるらしい。この3つの考えを持ってしまっていると、欲しい物があると「必要かどうか」ではなく、手元にあるお金で「足りるかどうか」を考えてしまったり、肝心な時に大きな投資ができずチャンスを逃すということに繋がってしまう。ここで重要なのは、「買えるか買えないか」ではなく、「必要かどうか」というところ。出資した金額以上のリターンが見込めるチャンスを逃さない胆力を鍛えるために、月1でまとめてお金を持っておいたほうがいいということなのだ。
この本は比較的当たり前なことが書いてある。だが、その当たり前なことをもう一度自らの生活に取り入れるということが、とても重要なことなのである。1万円も1円もたしかに額の点では差が存在するが、お金はお金である。「必要なのかそうではないのか」、自分の価値基準を明確にして実践していきたい。
小川祐太/男/21歳
感想文を募集中!
本を読んだ感動を伝えたい!という方、オススメしたい本があるという方は、 応募フォームから、感想文を送ってください。
コメント欄に「読書くらぶ」と明記のうえ、下記のご記入をお願いします。
【1】読んだ本のタイトル
【2】著者名(翻訳本の場合は、翻訳者名も)
【3】発売元(出版社名)
【4】本の感想
送っていただいた感想文の中から、毎週1人、掲載させていただきます。
作品紹介
これからの世の中、コツコツ貯めてるだけではお金持ちになることなど夢のまた夢です。貯めるより、増やすために頭を回転させる、それがお金持ちの鉄則。格差をはね返してこれからの社会を生き抜くため、一生お金に困らない「お金の才能」を身につけましょう!
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 本当の平等って? 幸せって? 暮らしをつくるあたらしい資本論
- こうあるべき、こうしないといけない、そんなことは書いていない殿さま狸
- 日本刀の名称から名刀にまつわる逸話まで
- 沖縄戦を率いた弱冠24歳の大隊長・伊東孝一の知られざる記録
- たった一分の習慣が一生を変える!幸せな人生を送るための49のヒント
- 人は人、自分は自分。たくましく生きるためのヒントが詰まった一冊
- 「天才の机は汚い」というのは幻?
- 感じて、妄想して、味わう。山城の美しさはその存在感にあり。
- 人生は「習慣」の積み重ね。幸せになれる習慣とは?
- 「五感を信じる」
- 「神様は嫉妬心のない人が好き」
- 「木村藤子という心がまえ」
- 「僕が愛をうけとった日」
- 「シロクマ・ピースというぬくもり」
- 「優しい気持ちになれる本」
- 会話に自信を持つための『一瞬で心をつかむ話し方』
- 気持ちの持ちよう次第で、自分の理想的な人間像に近づける
- 自分だけの“こたえ”の見つけ方
- 尾木ママが教える「パパママもジイバアも幸せになる孫との接し方」
- 舞台は江戸。でもどこかモダンで読みやすい時代小説。
- 『風の旅』に読む、人の正直さ
- 「頑張っていれば必ず誰かが見ている」ということ
- ハングルがもっと身近な存在になる!
- 運気は自分であげられると確信した瞬間
- 『愛、深き淵より。』その意味を考える
- 美人とブスの違い、その差はどこに表れるのだろうか、顔?性格?所作?
- うつろ屋軍師
- わたしはマララ