「天才の机は汚い」というのは幻?

読書くらぶ

更新日 2020.07.20
公開日 2015.03.31
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 アインシュタイン、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグなど……。世の中を変えた人物たちの仕事場は共通して「汚かった」と言われているが、この本を読めば、それは一概に言えることではないとわかる。

  衝撃を受けたのは、本文中の「『片づける』イコール『捨てる』ということです」という言葉。今まで部屋の掃除をするということは、良く着るからといってタンスの外に出していた洋服を中にしまったり、汚れているところを拭いたり、普段掃除を怠りがちな窓のサッシを拭くなどがメインになる。しかし、タンスの外に出している洋服を整頓してタンスにしまうのではなく、着ない服を処分するまでしなければ片づけたと言えないのか、とショックを受けた。文中の「前から見て『まだ着られる』モノは、うしろから見たら、もう着られない」という言葉を軸にして服を取捨選択すると、奥に眠っていた着ることのない服を捨てることでスペースが空き、全てをタンスにしまいこむことができる。

 このような細かいノウハウが必要であることは間違いないが、片づけられない人は、その人自身の根本的な概念を覆すことから始めなくてはならない。一度モノを貯めこむと癖になってしまいがちだが、その癖を変えなくては片づけに至らないのだ。本書には、そのためにすべき具体的な行動が詳しく書いてあるため、明日からでもすぐに実践に移すことは可能である。

 

ばりこ/女/20代

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作品紹介

『片づけられる人は、うまくいく。
人生を変える「捨てる」習慣65』

捨てることで、人生が変わる65の方法を紹介。【この本は、3人のために書きました。】(1)もったいなくて、片づけられない人。(2)せっかく片づけたのに、またすぐリバウンドしてしまう人。(3)片づけることで、仕事も恋愛もチャンスをつかみたい人。
中谷彰宏・著
定価:本体1,300円+税/学研プラス

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