この本を読んでみてまず最初に思ったことは筆者の木村藤子さん自身が幸せに生きているということです。自分に自信を持ち生きることは幸せに生きるために重要なことではないかと感じました。
内容については「家庭や職場などの身近な関係は、カルマを共有する修行仲間」という概念が興味深かったです。両親や職場の上司には一方的に教わる側だと認識している面がありました。しかしカルマを共有する修行仲間として捉えるとこちら側から相手のいいところ、悪いところを汲み取ることができ、自身またはお互いの成長に繋ぐことができるので考え方一つで世界が変わる、そんな気がしました。
読む中で私は一つ気になることがありました。それは木村さんの若い人に対する印象です。
“例えば、若い女性がヒールの高いサイズ違いの靴を履いてバタバタと足を引きずるように歩く姿や、どぎついつけまつげにアイシャドーをするのが「カッコいい」と思っているのと同じです。”
“まるで自分も芸能人かモデルのようにお金をかけて派手に着飾っている人も増えているようで、なかには韓流スターのようなヘアースタイルをしている男性や、高級なバッグを片手に雑誌から飛び出してきたような奇抜な服装をしている女子中学生や高校生もたまに見かけます”
この二つの引用に出てくる人達がそんな悪く言われるようなことはしていなのではと強い違和感を感じました。何か敵対心をもっているのかなと感じてしまいました。気になります。
とはいえ自分に自信がある人の言葉には強い力を感じます。自信を持った人から出る極論に近い考えが詰まったこの本こそ人の心を動かすことができる、人を幸せにできるのではないでしょうか。
川村将貴/男性/10代
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作品紹介
幸せになるためには、まず自分自身の問題、欠点に気づいて直すことから始めなければなりません。本書は、人間関係、恋愛。暮らし方、生き方のパートごとに、幸せの道を歩みだすために必要な心がけ、心がまえについて、わかりやすく解きほぐします。
木村藤子・著
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- お金はお金。「必要なのかそうではないのか」を考えることでお金は貯まる。
- 本当の平等って? 幸せって? 暮らしをつくるあたらしい資本論
- こうあるべき、こうしないといけない、そんなことは書いていない殿さま狸
- 日本刀の名称から名刀にまつわる逸話まで
- 沖縄戦を率いた弱冠24歳の大隊長・伊東孝一の知られざる記録
- たった一分の習慣が一生を変える!幸せな人生を送るための49のヒント
- 人は人、自分は自分。たくましく生きるためのヒントが詰まった一冊
- 「天才の机は汚い」というのは幻?
- 感じて、妄想して、味わう。山城の美しさはその存在感にあり。
- 人生は「習慣」の積み重ね。幸せになれる習慣とは?
- 「五感を信じる」
- 「神様は嫉妬心のない人が好き」
- 「僕が愛をうけとった日」
- 「シロクマ・ピースというぬくもり」
- 「優しい気持ちになれる本」
- 会話に自信を持つための『一瞬で心をつかむ話し方』
- 気持ちの持ちよう次第で、自分の理想的な人間像に近づける
- 自分だけの“こたえ”の見つけ方
- 尾木ママが教える「パパママもジイバアも幸せになる孫との接し方」
- 舞台は江戸。でもどこかモダンで読みやすい時代小説。
- 『風の旅』に読む、人の正直さ
- 「頑張っていれば必ず誰かが見ている」ということ
- ハングルがもっと身近な存在になる!
- 運気は自分であげられると確信した瞬間
- 『愛、深き淵より。』その意味を考える
- 美人とブスの違い、その差はどこに表れるのだろうか、顔?性格?所作?
- うつろ屋軍師
- わたしはマララ