新しい分身は、 新しい体験・新しい勉強・新しい出会い から生まれる。

中谷彰宏『嫌いな自分は、捨てなくていい。』セレクション

UPDATE 2020.07.20
公開日 2016.04.14

 生まれ変わることは、新しい分身を手に入れることです。
 新しい体験・新しい勉強・新しい出会いをするたびに、世界が広がって、新しい分身がどんどん増えていきます。
 たとえば、字を習いに行くと、「子どものような字を書いていた自分」に「大人の字を書ける自分」がインストールされます。
 結婚式で記帳する時は、「大人の字を書ける自分」を出すことができます。
 話し方を習いに行くと、「話しベタな自分」に「話し上手な自分」がインストールされます。
 結婚式のスピーチをする時は、「話し上手な自分」を出すことができるのです。

 体験も勉強も、大きな意味では出会いです。
 出会うことによって、新しい分身が生まれています。
 1冊の本を読んだ瞬間に、新しい自分が生まれるのです。
 新しい自分が生まれても、前の自分をリストラする必要はまったくありません。
 とっておけば、何かで使えるのです。

 すべての人は、「明るい自分」と「暗い自分」を持っています。
 サービスマンだからといって、「暗い自分」を捨てないことです。
 静かにしたいお客様には、「暗い自分」が合うのです。
 1人の中にも、「おしゃべりな自分」と「無口な自分」とがいます。
 ずっと、おしゃべりな人はいません。
 話してはいけない状況では、「無口な自分」を出します。
 チーム全体では、軸はブレていません。
 いろいろなキャラがあるほうが、使えるのです。
 将棋で一番困るのは、手持ちに同じ駒しかないことです。
 バリエーションがあることが、強いのです。

 勉強するのは、自分の分身を増やすためです。
 スポーツの練習をするのは、スポーツがうまい分身を取り入れるためです。
 分身が増えていくことで、メンタルは強くなります。
 メンタルの弱い人は、出す分身がないのです。
 たとえば、「人の話を聞かない自分」は、堂々めぐりをしているお客様の対応に使えます。
 どうせ聞いていないので、何を言われても平気です。
「人の話を一生懸命聞く自分」だけでは、堂々めぐりの相手には太刀打ちできないのです。
 影が薄くて存在感のない人も、そういう自分を捨てなくていいのです。
 その人は、スパイになれます。
 テロ対策要員で飛行機に乗っている人は、頼りなさそうな人です。
 見るからに警備の人に見える人は、テロリストにバレるので、使えないのです。
 自分が短所と思っていることは、長所でもあるのです。

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

嫌いな自分は、捨てなくていい。
メンタルを強くする67の方法

仕事でも恋愛でも、メンタルが強い人がうまくいく。メンタルは生まれつきではなく、磨くことができる。メンタルを強くする方法。
定価:本体1300円+税/学研プラス

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