負荷から、工夫が生まれ、結果になる。 結果を先に求めると、メンタルが弱くなる。

中谷彰宏『嫌いな自分は、捨てなくていい。』セレクション

UPDATE 2020.07.20
公開日 2016.03.17

 たとえば、ジムで、7回しか挙げられなかったバーベルを、頑張って10回挙げます。
 20キロ挙げられる人が、25キロに挑戦します。
 これが、負荷です。
「自分に何か負荷をかけていることがありますか」と聞くと、「特にありません」という答えが返ってきます。
「何か頑張っていることはあるんじゃないの」
「頑張ったんですけど結果が出なかったので、特にありません」
と言うのです。
 この人は、「負荷」と「結果」を混同しています。
 順番としては、まず初めに負荷をかけます。
 負荷をかけた分だけ、工夫が生まれます。
 それが、結果につながります。
 負荷をかけている段階においては、結果は出ないのです。

 結果を先に求めると、「どうしたらラクに結果を出せるか」と考えるので、自分に負荷をかけなくなります。
 たとえば、どう見ても10日かかる仕事があります。
 それを、1週間以内に仕上げるように言われます。
 プラス3日分の負荷がかかることで、工夫が生まれます。
 その結果、1週間でできてしまいます。
 最初から「ムリだから10日にしてください」「量を減らしてください」と言うのは、結果から入る考え方です。
 いったん負荷を減らすと、どんどん負荷を減らすほうに進みます。
 負のスパイラルに陥って、メンタルが弱くなっていくのです。

「もっとラクにできる方法を知りたいのに」という不満を言う人がいます。
 その人は、根本的に間違っています。
 どう負荷をかけて、どう工夫するかです。
「ラクになりたい」と言う人は、結果を先に求めています。
 ラクになろうとすればするほど、今まで7回挙げていたものを「5回でいいや」ということになります。
 それをすると、その一瞬ラクはできても、力はだんだん弱っていきます。
 いつまでたっても、本当の意味でラクにはなりません。
 工夫をすることで、メンタルは強くできるのです。

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

嫌いな自分は、捨てなくていい。
メンタルを強くする67の方法

仕事でも恋愛でも、メンタルが強い人がうまくいく。メンタルは生まれつきではなく、磨くことができる。メンタルを強くする方法。
定価:本体1300円+税/学研プラス

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