自分に負荷をかけていない人は、ガマンしています。
「負荷をかける」と「ガマン」は、真逆のことです。
叱られた時、給料が下がった時に耐えるのが、「ガマン」です。
叱られないように、給料が上がるように頑張るのが、「負荷」です。
ガマンしている人は、最もメンタル力のない人です。
すべて、ガマンで逃げられるからです。
ムリな注文をされても、クレームを言われても、ガマンします。
お客様が求めているのは、ガマンしてもらうことではなく、問題を解決してもらうことです。
ガマンしているうちは、メンタルは強くなりません。
「私がガマンすればいいんですよね」と、ガマンがいい逃げ道になるのです。
ガマン強い人は、一見、メンタル力があるように見えます。
実際は、ただの責任放棄です。
ガマンの反対は、工夫です。
ガマンしないから、なんとか問題を解決しようと、工夫せざるを得なくなります。
人間関係が複雑な社会では、ガマンをすればするほど、人間関係から生まれる感情をコントロールできなくなります。
工夫することで、感情をコントロールする力が身についてくるのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
嫌いな自分は、捨てなくていい。
メンタルを強くする67の方法
仕事でも恋愛でも、メンタルが強い人がうまくいく。メンタルは生まれつきではなく、磨くことができる。メンタルを強くする方法。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 「好きなこと」を探すのではない。 「それをしているのが好きな自分」を探すのだ。
- リストカットは、死にたいのではない。 嫌いな自分を殺して、 好きな自分を生かしたいのだ。
- 新しい分身は、 新しい体験・新しい勉強・新しい出会い から生まれる。
- 1つの自分に、絞らなくていい。 複数の自分の分身から、自分が選べばいい。
- 負荷とは、仕事の量だけではない。 したことがないことをすることも、負荷だ。
- 負荷から、工夫が生まれ、結果になる。 結果を先に求めると、メンタルが弱くなる。
- メンタル力は、先天的なものではない。 負荷をかけることで、アップする。
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