まじめな人は、どうしても気持ちが上まわります。
そのために、体はヘトヘトです。
本人は、体のしんどさを感じていません。
そうすると、いざキャパを超えた時に、SOSをわかってもらいたい体は最終手段として病気になります。
体と心の疲労がイーブンなら、まだいいのです。
ヤル気が先行すると、体が疲れていることに気づかないで走ってしまうことがあります。
意識的に「疲れているな」と感じる手前で、体をメンテすればいいのです。
それには、体を休ませたり、時には治療的マッサージも必要になります。
頑張っている人はまじめなので、「マッサージのお店に行くとサボっている気がする」「ぜいたくだ」と感じます。
寝ることも、「サボっている」という罪悪感があります。
僕より上の世代の人は、マッサージをしてもらうことに罪悪感があります。
「自分自身でマッサージする分にはいいけれども、人にされるのはぜいたくだ」と思うのです。
プロのスポーツ選手にとっては、マッサージをしてもらって体をメンテしたり、寝ることも仕事のうちです。
体のメンテをして、正しく頑張れる状態をつくっていくのが大切なのです。
(※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は2月26日掲載予定です。)
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
大人気の中谷彰宏「うまくいくシリーズ」。「頑張り方」を変えるだけで、仕事も、人間関係も、恋愛も、楽しめる方法を伝授。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 断られたのは、相手の状況にマッチしていなかっただけ。
- ガマンするより、SOSを出せるようになる。
- ヤル気は、1つずつすることで、湧いてくる。
- 起きてすぐ全速力にすると、クルマも人も、壊れる。
- 「こんなに頑張っているのに」が、しんどくなる。
- ヤル気のある日とヤル気の出ない日があっていい。
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