プレゼンテーションとは、仕事に限らず、日常生活の中でしているあらゆる提案のことです。
「プレゼン」と言うと、大きいプレゼンテーションルームで、多額の予算をかけて、大ぜいが参加するような場での大がかりなものだけを想像しがちです。
たとえば、
「晩ごはんは、何を食べに行こうか」
「Aの服とBの服、どっちを買ったほうがいいか」
「今度の日曜日は、どこに行こうか」
という、家庭内で行われている提案も、全部プレゼンです。
就活の面接も、プレゼンです。
「おつき合いしてください」というのも、究極のプレゼンです。
考えてみれば、プレゼンのいらない仕事はありません。
事務でも、インストラクターでも、主婦でも、小さなプレゼンの連続です。
「私は企画の仕事じゃない」「私は別にプレゼンをするような仕事ではない」と言う人も、実は知らずしらずのうちにプレゼンをしているのです。
コミュニケーションは、
① カンバセーション(会話)
② スピーチ(演説)
③ ディスカッション(話し合い)
④ プレゼンテーション(提案)
⑤ ネゴシエーション(交渉)
⑥ ディベート(討論)
の6つに分かれます。
このように区別すると、「プレゼン」は「提案」だとわかります。
提案には、仕事が絡むものもあれば、お金の絡まないものもあります。
提案とは、自分がアイデアを出して、相手に受け入れられるということです。
「小さな問題を解決し、小さな夢を実現し、その場にいる人たちがワクワクできる」というのが、「プレゼン」の定義です。
プレゼンで大事なことは、「いい企画だから、通るわけではない」ということです。
どんなにいいアイデアでも、プレゼンがヘタな人は、チャンスを逃します。
夢を実現していくためには、「プレゼン力」が必要です。
チャンスをつかめるかどうかは、プレゼンが上手かヘタか、プレゼンの小さな工夫があるかないかで差がつくのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
プレゼンは、チャンスをつかむきっかけ。自分のアイデアをどう提案して、夢を実現していけばいいのか?を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- うな重のふたは、 同時にあける。
- 個人的な意見が、強い。
- アシストが、ゴールを決める。
- 話し手からの質問が、 聞き手を遠ざける。
- ロジックが、世代を超える。
- 説明は、伝わらない。 描写が、伝わる。
- まず1人、 熱狂的な支持者をつくる。
関連コンテンツ
- 中谷彰宏『怒らない人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『ブレない人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『かわいがられる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『すぐやる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『会話力のある人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『片づけられる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『魅惑力』セレクション
- 中谷彰宏『決断できる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『見た目を磨く人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『シンプルな人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『嫌いな自分は、捨てなくていい。』セレクション
- 中谷彰宏『迷わない人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『チャンスをつかむプレゼン塾』セレクション
- 中谷彰宏『美人力(ハンディ版)』セレクション