【金田一秀穂先生が語る言葉の力がつく子どもの学習法】子どもの「おしゃべり」について

2019.12.16

 これからの時代に求められる力として注目されている「読解力」「会話力」「文章表現力」「語彙力」などの「言葉力」。新しい学習指導要領でも、言語能力の育成が目標に掲げられています。

「言葉力」をつけるには、どんな勉強法をすればよいのでしょうか。そんな疑問に、“国語の神様”金田一秀穂先生が、保護者とのQ&A形式でわかりやすくお答えします。

Q:子どもに乱暴な言葉づかいをやめさせるには?

 子どもたちの会話を聞いていると、乱暴な言い方や下品な言い方でしゃべっていることがあります。そのような言葉づかいをやめさせるためには、どうすればいいでしょうか?

A:「心のこもった言葉」で子どもにどんどん話しかけよう

 子どもが使う言葉の基本になっているのは、一番身近な親の言葉です。だから、子どもの言葉は自分の言葉だと思って、日頃から気をつけることが必要です。

 だからといって、わざとらしく丁寧な言葉をいきなり使ったとしても、心がこもっていなければダメです。一番いいのは、自分が心から思っていることを、自然な言葉で話しかけること。心がこもれば言葉はきちんと通じるし、逆に心がこもっていない言葉は通じません。子どもの言葉づかいを直したい場合も、表面的に叱るのでは意味がない。「どうして悪い言葉を使ってはいけないのか」ということを、気持ちをこめて伝えることが大切なんです。

 僕の娘は、よくペットの犬に向かって一生懸命話しかけていました。「ただいまー」とか「お腹すいた?」とかね。その様子に僕は呆れていたけど、犬と本気で向き合っている娘は「ちゃんと通じている」と言いきっていました。

 それと同じように、母親も赤ちゃんに向かって、なんでも話しかけるでしょ? 赤ちゃんはボーッと見ているだけなんだけど、自分に何かを話しかけていることはわかっていて、それが心地よかったりするんです。なぜなら、気持ちがこもっている言葉だから。そうした“魂の言葉”に反応して、赤ちゃんは言語を獲得していくんです。大人が30年以上かけて勉強しても英語が話せないのに、赤ちゃんが1年もすれば話せるようになるのは、そういうことです。

 親の言葉が与える影響はそれだけ大きいわけですから、子どもがいろいろな言葉を学びはじめる時期に「話しかけない親」になってしまうのは、じつはよくないことなんです。子どもの言語能力が養われない、という意味でも危険です。子どもはどんどん話しかければ、どんどん反応する。話しかけるというのは、すごく重要な行為であると覚えておいてください。

金田一秀穂先生の【言葉の力がつく極意!】

 子どもの言葉づかいには親の言葉づかいが反映されます。子どもの前で乱暴な言葉を使うのはNGです。子どもは話しかけられることで「話すこと」を学びます。心のこもった言葉でどんどん話しかけましょう。

金田一秀穂先生監修「新レインボー小学国語辞典」

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