ほめも批判も、8掛けで聞く

中谷彰宏『ブレない人は、うまくいく。』セレクション

UPDATE 2020.07.20
公開日 2014.08.21

 ブレる人は、一喜一憂します。
 ほめられたことも、けなされたことも、拡大解釈するからです。
 ブレない人は、割り引いて聞きます。
 ほめられても8掛けで聞き、けなされても8掛けで聞けるのです。
 ブレる人は、ほめられた時は5割増しで聞いています。
 そのかわり、けなされた時も5割増しで聞いてしまうので、つらいです。

 一流のスポーツ選手は、メンタル力が重要です。
 スポーツ新聞は、絶賛するか、少しでも成績が悪いとスランプと書かれます。
 紙面に、困っている表情をした顔写真を使われてしまいます。
 ブレる人は、ほめられた時に5割増しで聞いて有頂天になり、けなされた時も5割増しで聞くので、振れ幅が大きくなります。
 スポーツ選手は、スポーツ新聞やファンのリアクションでつぶれることがあります。
 ファンの声援は、割り引いて聞く必要があります。
 興奮度が高いからです。
 ファンのほめは、聞く前に5割増しになっています。
「天才」と言われていても、裏を返すと「やめろ」になったりします。

 この傾向が最も強いのが、サッカーです。
 サッカーのサポーターは、ほめる時はすごくほめますが、けなす時はすごくけなします。
 サッカー選手は、その部分においてもメンタル力が鍛えられます。
 これは、本当はあらゆるスポーツで起こっています。
 外国に行くと、もっとアップダウンが激しいです。
 選手よりも、ファンのアップダウンのほうが激しいのです。
 ファンは自分が戦っていない分だけ、ほめる時は5割増しでほめ、けなす時も5割増しでけなします。
 ほめるもけなすも、観客の楽しみだからです。
 プロレスや競艇場、競輪場でファンが叫んでいる言葉は、すさまじいものです。
 ブレないためには、言われた言葉をそのまま受けないで、割り引いて聞くことが大切なのです。

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

ブレない人は、うまくいく。
迷わなくなる55の方法

うまくいく人は、ブレない生き方をしている。人に好かれようとするのではなく、自分軸で行動し、チャンスをつかむ方法を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス

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