頑張っている人は、「断られること」に対して弱いのです。
断られる理由はたくさんあります。
間違った頑張り方をする人は、思いどおりの結果が出なかった時に、「原因は自分が嫌われたからだ」と考えます。
自分を悪者にしたり、自分のダメさを基準にするのです。
正しい頑張り方をする人は、思いどおりの結果が出なかった原因を状況の中に探します。
「明日早いんだな」「勝負下着じゃないんだ」というのは状況です。
たまたま今日この場で相手の状況が、今自分が提案していることにマッチしていなかっただけです。
ということは、状況が変われば、まだ可能性が残っていると考えられます。
間違った頑張り方をする人は、「嫌われたら別の手段がない。終わりだ」と考えます。
選択肢がなくなるのです。
「もう何やってもダメじゃん。それなら最初から嫌いだと言ってくれればよかったのに」という展開になります。
たとえ断られても、「自分が悪いのではなくて、状況の問題にすぎない」と考えるのが、正しい頑張り方なのです。
(※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は3月5日掲載予定です。)
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
大人気の中谷彰宏「うまくいくシリーズ」。「頑張り方」を変えるだけで、仕事も、人間関係も、恋愛も、楽しめる方法を伝授。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- リスペクトがあることは、 頑張らなくても、淡々とできる。
- 体のメンテをする。
- ガマンするより、SOSを出せるようになる。
- ヤル気は、1つずつすることで、湧いてくる。
- 起きてすぐ全速力にすると、クルマも人も、壊れる。
- 「こんなに頑張っているのに」が、しんどくなる。
- ヤル気のある日とヤル気の出ない日があっていい。
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