論文を年間500本以上読破の東大出身医師が、本当に正しい健康常識を解明!
『身体を壊す健康法 年間500本以上読破の論文オタクの東大医学博士&現役医師が、世界中から有益な情報を見つけて解き明かす。』
まずはこちらを疑ってください。「ケガしたらまずは消毒」「ひじきは鉄分豊富」「風邪を引き始めたら温める」「がんは遺伝」「冷え性対策に靴下」「半身浴が健康にいい」。
まだ信じているんですか? その健康法
世界では毎日何千もの論文が新しく発表されています。
医学的根拠は日々更新されているのです。
そこで、年間500本以上の論文を読破する論文オタクであると同時に
1万人以上の臨床経験を持ち現場に立ち続ける
今の実態を知り尽くす現役の医師である著者が、
今あなたに本当に必要な情報を、正しくそしてわかりやすくお伝えします。
著者は東京大学大学院 医学系研究科 博士課程修了で、
学生時代から公衆衛生学を専攻し、社会疫学、医療経済学およびデータサイエンス
を専門とし続けている医学博士でもあります。
元々膨大であった医学的知見を、今もなお増やし続けているのです。
現在は、東京大学の研究員として活躍中。
さらに、小さな娘を持つ母親の顔を持ち、
本当に安心でき、わかりやすい健康法にも留意しています。
すり傷、切り傷は、すぐに消毒を! ……、しないでください
健康常識として間違っている一例を挙げてみましょう。
ケガをした時はアルコールや市販消毒液で消毒する。そう思っていませんか?
皮膚が損傷して肉や体液がむき出しになっている状態から、外部からの細菌感染が起きやすくなっています。
ただし、細菌感染はどんな場合でも傷さえあれば発生するのではなく、「細菌数」「創環境(感染に適度な温度や湿度や栄養分)」「防御力」の3つの要素のバランスによって起きるかどうかが決まるのです。
傷の消毒というのはこの3要素のうちの「細菌数」を減少させることを目的としていたのでしょう。
では本当に、この発想は正しいのでしょうか? それに答えを出した実験と論文がありました。
傷の面に細菌を散布した上で、ヨード系消毒液で消毒した場合と、生理食塩水だけで洗浄した場合とで、細菌の数を計測したものです。最初は消毒液で消毒した場合のほうが、細菌数は減少していました。
しかし4日後には、消毒液で消毒した群では100%細菌感染していましたが、生理食塩水で洗っただけで消毒はしていない群では全く感染していなかったのです。
一般的に使用するものよりもずっと薄い消毒液を使用した場合であっても、傷を修復する働きのある細胞の増殖を妨げている報告もあります。
さらに、消毒液は細菌と戦うために必要な白血球や免疫細胞にも有害らしいことも様々な研究でわかってきました。
傷の洗浄を行うには流水だけでも大丈夫ですが、生理食塩水のほうがしみにくく、傷の周囲に残っている細胞にダメージを最も与えないため、生理食塩水による洗浄がベストだというわけです。
これが現在、最も正しいとされる健康常識!
他にも本書には、次のような項目を盛り込んでいます。
・牛乳で骨が丈夫になるエビデンスは出ていない
・“今の”ひじきに鉄分はほとんど含まれない
・やせる炭水化物、存在します
・揚げ物の油は即脂肪になるとは限らない
・塩分は調味料としてより、加工食品から知らずのうちに大量に摂っている
・「ベジタリアン」よりも「ペスカタリアン」を目指せ
・オーガニック食品は安心、とする健康エビデンスはほとんど出ていない
・総カロリーを減らそうとすると、健康とダイエットから遠ざかることがある
・サプリメントは一部を除いて、有効性は確立されていない
・睡眠周期は1.5時間だから、6時間後に起きるとスッキリ、しないことも多い
・「低血圧」と「朝が苦手」は関係性はほぼなし
・寝坊や居眠りは、怠け癖よりも深刻な疾患で起きている
・1日1時間のランニングで寿命が7時間伸びるという研究報告が出ました
・ビタミンC自体には風邪を予防する効果も改善する効果もない
・風邪のときは、まずはたくさん汗をかくために体を温めよう、は違う
・がんは遺伝だから対策がない、は間違い
・太陽光で目が悪くなる、は過去の話。近視の防止に太陽光が有効であることが判明
・冷え性の人こそ分厚い靴下は危険
・かかとのカサカサ対策は、角質を削り、保湿クリームを塗るだけでは治らない
・ストレスって気の持ちようでは決まらない。ストレスの定義は科学的にきちんと存在する
・気分が落ち込んで食欲が出ないのを放置するべからず。メンタル不調は栄養不足が原因のことも多いから
本書を通じて1人でも多くの方が、健康ライフを無理なく継続できることを願ってやみません。
■著者プロフィール
柳澤 綾子(やなぎさわ・あやこ)
医師、医学博士。東京大学医学系研究科公衆衛生学客員研究員、国立国際医療研究センター元客員研究員。集中治療・麻酔科専門医指導医。
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。公衆衛生学を専攻し、社会疫学、医療経済学およびデータサイエンスを専門としてきている。
15年以上医師であると同時に、大学等の研究者として研究を行う。海外医学専門誌(専門家による査読を通過したもののみ掲載)にも投稿した論文の掲載が複数あり。年間500本以上の医学論文に目を通してきたことから、知識は他を圧倒する。
さらに、1万人以上の臨床経験を持つ現役医師として現場にも立ち続けるため、「論文の内容を単に伝える」にとどまらず「複数の論文からベストな提案を導く」こともできる。
また、小さな娘を持つ母親でもあることから、本当に安心できる健康法を、普段の生活の中で無理なく誰でも実践できるような提案も得意とする。
女性誌『VERY』をはじめ多数の雑誌での連載記事執筆、ラジオ出演などメディア出演は多数。
株式会社Global Evidence Japan代表取締役として、今後は母親目線からの健康と教育への啓発活動などを精力的に行なう予定。
商品の紹介
■書名:『身体を壊す健康法 年間500本以上読破の論文オタクの東大医学博士&現役医師が、世界中から有益な情報を見つけて解き明かす。』
■著者:柳澤綾子
■発行:Gakken
■発売日:2023年9月28日
■定価:1,650円(税込)
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【電子版】
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