万病のもと、自律神経の不調を、「ねじる」という動きで確実に改善する注目エクササイズ、“筋プリ体操”

『自律神経が元気になる! 30秒筋膜プリプリ体操』

公開日 2021.12.24
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万病のもと、自律神経の不調を、「ねじる」という動きで確実に改善する注目エクササイズ、“筋プリ体操”

『自律神経が元気になる! 30秒筋膜プリプリ体操』書影

万病の元・自律神経の不調に「筋膜」でアプローチ

 ここ数年の生活環境の変化もあってか、体の不調を訴える声をよく聞きます。
だるい、眠れない、なんとなく調子が悪い……原因は自律神経の乱れによる場合が多いのだそう。健康な体のために重要な役割を担う免疫力。免疫力をはじめ、自律神経は私たちの体を無意識下で状況に合わせてうまくコントロールする司令塔。自律神経の働きが弱まると、体全体の調整が効かなくなり、不調になるのです。風邪は万病の元と言いますが、自律神経の不調こそ万病の元というのはそういうワケです。逆に、自律神経の働きを活性化すれば、あなたの気になる不調は改善できる可能性大。
 とはいえ、自動的に機能している自律神経ですから、外から手術で治すというわけにはいきません。
 そこで、本書の、石井正則医師が着目したのが「筋膜」。筋膜を使って自律神経に外から刺激を与える方法を考案したのです。
 ポイントは「ねじる」こと! ストレッチの動きの中に「ねじる」動作をプラスするだけ!

「おじぎねじり」紙面

↑基本エクササイズは2つ。ひとつは、前屈と「ねじる」を合わせた「おじぎねじり」。 副交感神経をリラックスさせます。

「ねじりイナバウアー」紙面

↑もうひとつは、体幹をねじってから後ろに「反る」「ねじりイナバウアー」。前屈と反対に、後ろに反る後屈は交感神経を刺激。

「ねじる」ことで筋膜を柔らかくすると、自律神経が活性化!

 筋膜とは、私たちの身体を動かす筋肉をおおう薄い膜のことです。
筋肉繊維や内臓器官、神経ともつながり、筋膜は身体中に張りめぐらされています。私たちは全身に筋膜スーツを着ているようなものなのです。
 その主成分はコラーゲン。本来の潤いが保たれていれば、筋膜スーツはプリプリと張りがあり、つながる筋肉や神経もスムースに働きます。ところが、運動不足や加齢などで潤いが失われると、筋膜は硬くなり、筋肉や神経の働きを劣化させてしまいます。
 これが、体が不調を感じる要因に。
 そこで、硬くなった筋膜をもう一度、柔軟にする「筋膜プリプリ体操」です。
「ねじる」という動作を的確に体操に組み込むと、筋膜の表面にリンパ液がにじみ出てきます。すると筋膜は潤い、プリプリの張りを取り戻し、つながる筋肉や神経の働きも活性化していくというわけです。筋膜が柔らかくなることってイメージしにくいものですが、石井医師がフルーツやウインナーソーセージを使って分かりやすく解説しています。読めば納得、即やりたくなります。

「筋膜と筋肉の関係を、フルーツを使ってわかりやすく解説」紙面

↑筋膜と筋肉の関係を、フルーツを使ってわかりやすく解説。

「硬くなった筋膜と筋肉は時間のたったソーセージ」紙面

↑硬くなった筋膜と筋肉は時間のたったソーセージ。熱が加えられてプリプリになったソーセージが、柔らかく、潤った筋膜と筋肉。自身の筋膜はどっちがいいか、イメージできやすい。

石井正則先生だからできる自律神経とヨガの融合

 本書の著者・石井正則医師は耳鼻科の専門医として、めまいや耳鳴りなどをテーマにしたTV番組でもおなじみ。
 JAXAの宇宙飛行士健康管理委員として、宇宙酔いとの関係からも自律神経の研究にも長年携わってきました。
 研究者の顔とは別に、日本ヨガメディカル協会の理事を務めるヨガの達人で、ご自身の不調をヨガで改善した実践者でもあります。
 筋膜プリプリ体操は医学的知見とヨガの動きを融合させた、石井先生だからこそ発案された新しい視点のエクササイズなのです。

 基本とする運動は本書冒頭で紹介している「おじぎねじり」と「ねじりイナバウワアー」の2つだけ。これをマスターすれば、自律神経を構成する交感神経&副交換神経の両方をバランスよく整えることができます。
 この2つの基本体操をベースに、オフィスや自宅のすきま時間を使った「イスの筋膜プリプリ体操」や、いつどこでもできる「耳ねじりで血流UP」など、誰でもすぐに取り組めるアレンジも多数紹介しています。どれも1つ30秒以内、思いついたときにできます。
 略して「筋プリ体操」。簡単なのに、てきめんの効果を実感してください。

商品の紹介

『自律神経が元気になる! 30秒筋膜プリプリ体操』書影

■書名:『自律神経が元気になる! 30秒筋膜プリプリ体操』
■著:石井正則
■発行:学研プラス
■発売日:2021年12月16日
■定価:1,430円(税込)

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