【金田一秀穂先生が語る言葉の力がつく子どもの学習法】総合力を身につけるということ

2020.01.09

 これからの時代に求められる力として注目されている「読解力」「会話力」「文章表現力」「語彙力」などの「言葉力」。新しい学習指導要領でも、言語能力の育成が目標に掲げられています。

「言葉力」をつけるには、どんな勉強法をすればよいのでしょうか。そんな疑問に、“国語の神様”金田一秀穂先生が、保護者とのQ&A形式でわかりやすくお答えします。

金田一秀穂先生

Q:「本物」への好奇心を持たせるには?

 “本物”の本や芸術に触れさせたくても、今の子どもたちのまわりには漫画やアニメ、ゲームなど、より刺激的な娯楽作品がたくさんあふれています。“本物”のよさに興味を持たせるには、どうすればいいのでしょうか?

A:親が「本物」を本気で薦めることが大切です!

 これは親の態度にかかっていると思います。たとえば本物に触れさせるとき、親が本気を出して子どもに「これがいいんだよ!」と薦めれば、「へ~」なんて言いつつも結構伝わるものです。僕も子どもをスペインのプラド美術館に連れていったことがありますけど、あそこにはゴヤやベラスケスなどのすごい絵があるわけですよ。そうしたら、うちの子はまだ小さかったけど、ブリューゲルの絵を一生懸命見ていました。僕はそれに「よし!」と思ったりしてね(笑)。

 日本にも尾形光琳とか俵屋宗達とか、いい芸術はいっぱいあります。だから「子どもにはまだわからない」と思わず、親がそういうものに触れる機会を、できる限り作ってあげることです。

 確かに子どもたちのまわりには刺激的なものがあふれています。でも、それを「つまらない」とか「ダメ」と言うのではなく、「こっちもいいんじゃない?」という感じで、本物の本などを同じように身近に置いておくのがいいと思います。

 あとは、親自身がだまされないことです。本物を選ぶにしても、漫画やアニメが子どもに悪い影響を与えているのかを判断するにしても、まずは親がちゃんと勉強をして、それがどういうものなのかを知らなくちゃならない。子どものためだけでなく、自分のためでもあると思えば、勉強っておもしろいですよ。子育てだけが人生ではないのですから、自分自身を磨くのは大切なことです。

 そういう親の姿を見ていれば、子どもは「なるほど」と思ってついてきます。 親が好奇心を持っていれば、子どもも自然と好奇心を持ち、逆に親が「つまんないね」と言えば、子どもも「つまんないねー」となります。本物に対して「面白いね!」と言えば、子どもは「あ、面白いんだ!」と興味を持ちます。

 だから、子どもに“いい人生”を送らせたかったら、自分が“いい人生”を送ること。その姿を見て、子どもは親のようになりたいと思うんじゃないかな。

金田一秀穂先生の【言葉の力がつく極意!】

 “本物”のよさを知るには、そのきっかけとなる好奇心を子どもに持たせられるかどうかにかかっています。それは、親の行動しだい。親自身の好奇心が、子どもに与える影響というのは大きいですよ。

金田一秀穂先生監修「新レインボー小学国語辞典」

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