プログラミング学習で伸びる子どもの学力(前編)

小学生の学び・中学生の学び・子育て

公開日 2018.09.19
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 プログラミング学習は、2020年度から小学校で必修(※)となることで注目を集めていますが、みなさんの中には、なぜプログラミングを学ぶのかピンと来ていない方もいらっしゃるかもしれません。

 そこで、2017年4月に開講した学研教室のロボットプログラミングコース「もののしくみ研究室」の企画・制作に携わっている野口祐希氏に、プログラミング教育の重要性と、学習を通して身につく力について聞きました。

レンポジ

(記事:「みどりのなかま」 2018年7月号 学研エデュケーショナル)

※中学校は2021年度、高校は2022年度に順次必修化の予定。

プログラミングの力は、「生きるために重要な能力」になる

レンポジ

 現代の大人がパソコンを何に使っているかというと、仕事では文書作成や表計算、メールの送受信での利用が多く、趣味ではインターネットを見るためという方がほとんどでしょう。中には、画像処理ソフトを使って写真の加工などをしている方もいると思いますが、それでもコンピュータの能力のほんの一部を使っているに過ぎません。

 しかし、家電がネットワークにつながり、AI(人工知能)が自動車を運転し、ロボットがホテルのフロント業務を行うのが当たり前になっているであろう近未来には、コンピュータは、ソフトを動かす道具としてだけでなく、自分が思い描いたアイデアを具体的なものとして形にするための「道具」、または人間と一緒に作業する「仲間」としての役割を求められます。こうした背景から、コンピュータを自分の思い通りに使いこなせる人材が求められるようになるため、その力を身につけるためにもプログラミング学習が大事だといわれているのです。

 プログラミングができる人は、コンピュータに作業の手順を教えて、仕事をさせることができるようになります。その優秀で間違えることのない、人件費もかからない部下に作業をすべて任せられるのです。しかも、その処理スピードたるや、手作業に頼る人間の何十倍も何百倍も速い。「キーボードを打つのが速い」ことが、仕事が速いと思われていたパパママ世代の速さとは、圧倒的な差が生まれてしまいます。これが現実の話なのです。

ロボットで身近なものを学習する理想のプログラミング講座

レンポジ

 中央林間教室(神奈川県)で行われた「もののしくみ研究室」。
 お子さまたちは、目を輝かせてロボット製作に取り組んでいます。

 プログラミング学習の中でも、小学生向け講座として教室数が急増しているのがロボットを使ったものです。ロボットプログラミング講座は、実際に手に取ることのできる「もの」をつくって、これを自在に動かすので、お子さまの興味をひきやすく集中力も上がります。また、画面の中で学ぶプログラミング講座がゲームづくりを課題にしているのと比べ、勉強に近い雰囲気があり、学習塾などでの導入がしやすいということも影響しているのだろうと思います。

 とくに、学研教室で開講しているロボットプログラミングコース「もののしくみ研究室」は、製作するロボットを、自動ドアやコインパーキングなどの身近に実在する「もの」としており、動きの構造やプログラムを学ぶのはもちろん、その製品が生まれた社会的背景や、どんな工夫がされているのか、それを作った製作者の「気配り」についてまで学ぶことができます。これは出版社としてのノウハウもある学研ならではのカリキュラムです。お子さまはこれをきっかけに社会などの教科にも興味を持つかもしれません。

 受講するお子さまに「普段何気なく使っているものでも、すごいしくみが備わっていることに目を向けてほしい」というメッセージもこの講座には込められているのです。さまざまな可能性を秘めた小学生たちに、ただプログラミングだけを教えるのではなく、子どもたちに社会の中で生きる力を身につけてほしいという目的で作られた教材で学習することができます。

【対象小3~】ロボットプログラミング講座「もののしくみ研究室」

レンポジ

 信号機、自動ドア、踏切といった身近にあるものをテーマにブロックでロボットをつくり、プログラミング学習に取り組みます。それらを実際にプログラミングして動かしながらもののしくみを学んでいくのです。表現力や創造力、論理的思考力などを身につけ、お子さまの探究心・向上心を育てます。

 3年間全36回の毎月変わるテーマで、お子さまが飽きることなく楽しく続けられますよ。

詳しくはこちら

※受講のお申込み・お問い合わせは上記WEBサイトの「お問い合わせ」フォームからお願いいたします。

「ものしくみ研究室」の学習で、子どもが変わった!
 学研教室のプログラミング講座「ものしくみ研究室」のこだわりについては後編にて。

 プログラミング学習で伸びる子どもの学力(後編)

https://www.889100.com/nen/robopuro/

プロフィール
 株式会社学研エデュケーショナル
 コンテンツ事業室
「もののしくみ研究室」企画プロモーションリーダー
 野口祐希(のぐちゆうき)

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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