小学校の宿題に前向きに取り組めるようになる! 子どもの勉強習慣のつくり方

小学生の学び・子育て

公開日 2018.07.09
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 小学校が始まると、宿題などを含め、ご家庭での勉強の機会が増えてきます。

 子どもは勉強することを苦痛に感じると、なかなか勉強しなくなってしまうので、低学年の頃から勉強が楽しいと感じさせることが大切です。しかし、入学したばかりの頃はなかなか落ち着かなくて、机の前に座らせるだけでも大変です。叱って無理に勉強をさせようとすると、かえって勉強嫌いになってしまうこともあります。

 そこで、小学校の宿題など、ご家庭での学習に前向きに取り組めるように、入学したばかりの子どもが無理なく勉強習慣を身につけられる、おすすめの環境づくりや勉強法をご紹介します。

勉強習慣が身につくまでは近くで見守る

 小学校に入学したばかりの子どもは、慣れない授業や登下校などで、とても疲れています。そんな子どもを短時間でも、机の前にじっと座らせることは大変です。最初のうちは、できるだけ子どもと一緒に座って、そばで見守ることをおすすめします。

 字を書くことも、計算することも、最初は遅くて、見ているとイライラしてしまうことがあるかもしれません。しかし、あせらせたり叱ったりすると逆効果になるので、じっくりと落ち着いて、子どもが自分の力で問題を解決できるように見守りましょう。

 時には手助けも必要となりますが、すぐに問題の解き方を教えたり、間違いに気づくたびに口を出してしまうと、子どもが「勉強をやらされた」と感じてしまう場合があります。「自分でできた」という喜びを感じられるように、まずは子どもに任せ、勉強に取り組んだという結果をしっかりと評価し、ほめてあげることが重要です。

 また、近くで見守る際は真正面に座ると、圧迫感や緊張感を与えてしまうことがあります。横に座るか、机を挟んで90度の位置がおすすめです。

勉強習慣をつけるおすすめの方法

1、勉強する時のルールを決める

 勉強する場所や時間を決める、テレビをつけないなど、勉強する時のルールを決めましょう。勉強する場所は、子ども部屋よりもリビングやダイニングルームがおすすめです。共働きで忙しい方も家事をしながら見守れますし、子どももわからないことがあるとすぐに質問できます。

 勉強する時間は、お稽古ごとや外遊びなどの予定に合わせて曜日ごとに決めると良いでしょう。保護者の方が時間を一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に話し合って決めるようにしましょう。話し合って決めることで、子どもが自分から勉強するという気持ちが生まれます。

 

2、毎日、音読をする

 小学校では、教科書を声に出して読む「音読」が宿題として出されます。音読は、子どもが文章を読み解く力(読解力)を身につけるためにも大切な宿題です。

 低学年の子どもは、保護者の方に褒めてもらおうと一生懸命に大きな声で読みます。しかし、家事が忙しかったり、疲れていたりする時などは、つい面倒になっておざなりになりがちで、子どももやる気をなくしてしまいます。できるだけそばに座り、しっかり聞いてあげましょう。

 子どもの音読をそばで聞くことで、漢字の読み方や発音などの間違いを教えてあげることもできますし、音読する内容について話をすることはコミュニケーションになります。子どもが退屈になった時は、保護者の方と交互に読んだり、国語以外の教科書を読んだり工夫をして、子どもが楽しく音読できるようにしましょう。

 

3、タブレット学習を活用する

 子どもは、疲れている時や気分が乗らない時に計算ドリルや漢字の書き取りなどの紙の学習をしても手が止まってしまいがちです。そのような時は無理に鉛筆を持たせずに、タブレット学習を活用してみてはいかがでしょうか?

 最近は、タブレットを使用したさまざまな学習サービスがあります。中には、学研ゼミの「ワンダードリル」のように、ゲーム感覚で取り組める楽しい学習サービスもあります。課題をクリアすると挑戦できるステージが増えるなど、楽しく勉強習慣を身に付けるためのさまざまな仕掛けが用意されています。

 

4、学習カレンダーをつくる

 子どもは、勉強で達成感を得ると、自ら進んで勉強するようになります。学習カレンダーをつくって、宿題や音読、タブレット学習などの項目をつくり、できたらシールを貼ったり、スタンプを押したりして、勉強をしたということが目で見てわかるように記録してみましょう。勉強に関する項目以外にも、「お手伝いをした」とか、「忘れ物をしなかった」などの項目を追加するのもおすすめです。子どもが達成感を強く感じるように工夫してみましょう。

無理強いをしない

 勉強習慣をつけるためには、まず、子どもが「勉強が楽しい」と思う気持ちを育てることが大切です。そのために、低学年のうちは、勉強をした子どもをしっかりと褒めてあげましょう。

 「鉛筆がうまく持てた」「大きな声で音読できた」など、褒めるポイントは小さなことでもかまいません。保護者の方に褒められたり喜ぶ顔が見られたりすることが、子どものやる気を育みます。そして、低学年のうちに勉強習慣をつけることが、高学年の勉強習慣に繫がります。子どもが勉強の楽しさや、「できた」という喜びを感じながら、勉強習慣を身につけられるようにしましょう。

 

ライター:岩田 園絵
 プログラミングや英語、ピアノ、ゴルフなどの教室や体験学習に奔走しつつ、子育てに力を注ぐママライター。高校生と小学生の子どもと忙しい日々を過ごす。暮らし、医療、グルメなどさまざまなジャンルの記事を執筆。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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