普段できない体験ばかり! 『親子で学ぼう! 宇宙ミッション体験 in NASA』に参加する親子に密着取材! -旅マエ編-

行ってみた・やってみた

公開日 2016.07.17
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 この夏、『親子で学ぼう! 宇宙ミッション体験 in NASA』というスタディツアーが開催されます。これは、アメリカのNASAケネディ宇宙センターに行き、そこで宇宙ミッション体験に参加するというもの。宇宙好きの少年少女にとっては、まさに夢のような経験ができるツアーです。

 学研ゼミでは、サイトオープン記念としてツアーに参加する親子2組を募集。抽選の結果、小学5年生の原田玄馬(はらだ はるま)君とお母さんの知恵さん、そして小学6年生の渡辺愛唯(わたなべ めい)さんとお母さんの文さんが見事当選されました。

 2016年7月10日、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センターで本ツアーのイベントが開催され、当選された2組も参加。その模様を密着取材しましたのでご紹介します!

ASCANバッジで早くも気分は宇宙飛行士!

 ツアーは、NASAに行く前に宇宙について予習する「旅マエ」、NASAでミッション体験をする「旅ナカ」、そして帰国後H.I.S.本社でミッションの報告会を行う「旅アト」の三つのパートに分かれており、この筑波宇宙センターでのイベントは「旅マエ」に当たります。

 「旅マエ」では、ツアー参加者同士の事前交流だけでなく、JAXA筑波宇宙センターの展示館の見学、そして宇宙飛行士が実際に訓練を行う施設での模擬訓練の体験を行いました。

 案内を務めるのは、YAC(日本宇宙少年団)に所属し、さまざまな広報活動に携わっている「宇宙兄さんズ」のコサさん(小定弘和さん)・コジさん(小島俊介さん)のお二人。玄馬君や愛唯さんをはじめ、参加する子供たちはやや緊張気味でしたが、お二人の軽快なトークがその緊張をほぐします。

 体験参加者には、ASCAN(宇宙飛行士候補者)のバッジが配られるなど、気分を盛り上げる演出も。貴重なASCANバッジを装着すると、もう気分は宇宙飛行士。緊張していた玄馬君の表情も、自信に満ちたものになりました。

他では見られない貴重な展示品を見学!

 次に、参加者たちは宇宙兄さんズの先導で展示館に到着。ここでは「日本の宇宙開発」について勉強をしました。

 入り口すぐにある100万分の1スケールの地球を見ながら、人工衛星などの高度や位置関係を学んだり、国際宇宙ステーションの日本実験棟『きぼう』の実物大モデルの中に入り、内部はどのようになっているかの説明を受けます。この実物大モデルの中で流れているのは、『きぼう』内で聞こえる「実際の音」を録音したもの。こうしたトリビアを知ることができるのもうれしいポイントです。

 また、宇宙開発において重要な「宇宙食」についても学びます。ここでは実際のものを手に取ることができ、参加者の子供たちは缶詰の缶の軽さに驚いたり、フリーズドライの「さけごはん」に興味津々でした。

 他にも、国際宇宙ステーションへたくさんの物資を運んでいる『こうのとり』や月周回衛星『かぐや』の試験モデル、さらには日本の宇宙開発において重要な役割を果たした『きく』シリーズなど、他では見られない貴重な展示物を見学。宇宙兄さんズ・コジさんの分かりやすい解説も相まって、玄馬君や愛唯さんだけでなく、ツアーに一緒に参加するお父さんやお母さんも楽しく日本の宇宙開発について学ぶことができました。

宇宙兄さんズの特別な宇宙講義を熱心に受講!

 展示ルームの見学の後は、宇宙飛行士養成棟で「宇宙兄さんズの旅マエ特別講義」を受講しました。
※ここからセキュリティーエリアに入るため写真撮影は禁止。その模様のみをお伝えします。

 ここでは世界の宇宙開発の歴史や、国際宇宙ステーションでどんなことをしているのか、また宇宙飛行士に求められるものは何かといった講義を受けることに。玄馬君と愛唯さんの2人も真剣に話を聞き、聞いた内容をメモします。

 ちなみに「宇宙飛行士に求められるもの」は、
 ・チームとして共同作業を成し遂げられる能力
 ・協調性
 ・異なる文化・価値観に対する敬意
 ・優れたコミュニケーション能力

 という四つ。狭い空間でさまざまな国の人と共同生活・作業を行うわけですから、これらはとても大切ですね。

うらやましい! 「本物」の宇宙飛行士訓練棟での特別体験!

 次はグリーンチームとブルーチームに分かれ、JAXA筑波宇宙センターでの訓練体験です。このパートでは、厳重に管理されたセキュリティーエリア内にある、「実際に宇宙飛行士が訓練を行っている設備」を使用。普段は立ち入ることのできない施設に特別に入れるということで、子供たちだけでなくお父さん・お母さんも緊張気味でした。

 ミッションを行う前には、めったに体験することのできない「宇宙服に着替える」という演出も。これにより子供たちの緊張が一気に解け、テンションは最高潮に! ハイテンションのまま待ちに待った訓練の開始です!

 まずグリーンチームが行ったのはオペレーター役と宇宙飛行士役に分かれての「コミュニケーション力養成訓練」です。オペレーター役は管理室で複数の図形が描かれたお手本を見ながら、形や大きさ、また色や配置などを宇宙飛行士役に伝えます。宇宙飛行士役は宇宙を模した閉鎖環境に入り、その指示を聞きながらお手本と同じ図形を描きます。

 オペレーター役には分かりやすく的確に情報を伝える能力が求められ、宇宙飛行士役は情報を形にするだけでなく、聞き出す力も必要になります。制限時間は5分と短く、また描き直しもできないため、オペレーター役は黒い正方形を伝えるだけでも四苦八苦。宇宙飛行士役も何が正しいのか分からないため混乱してしまい、正しい図形を描けないまま時間切れ。正しい情報を的確に伝える難しさを知ることとなりました。

 その後、宇宙飛行士を題材にした人気漫画『宇宙兄弟』にも登場した閉鎖環境での「ホワイトパズル」を体験。無地のパズルを解くのは非常に難しく、こちらも残念ながら時間切れでした。子供たちには難しかったかもしれませんね。

 一方ブルーチームは「国際宇宙ステーションでの船外活動」を想定した訓練を体験。この訓練は船体表面の耐熱カバーをはがし、コンポーネントを取り付けるというもの。無重力空間でのミッションを想定しているため、宇宙飛行士の本物の訓練は水中で行うものですが、今回の宇宙ミッション体験では陸上での訓練でした。子供たちは、

・宇宙飛行士
・サポート ・カメラマン
・監督者
・確認者
・指揮者
・時計係
・記録係

 という六つの役に分かれ、作業を行いました。

 玄馬君と愛唯さんは2人ともこちらのチームでミッションを行い、役割の抽選の結果、愛唯さんはなんとコンポーネントを取り付ける宇宙飛行士役に抜てき! 白い船外活動服を着て、ミッションに臨みます。玄馬君も「宇宙飛行士の生命維持装置をつなげる」「コンポーネントを届ける」など重要な任務が課せられるサポート役に抜てきされるなど、2人とも見せ場十分のポジションとなりました。

 船外活動服を着ての作業は難しいようで、なかなか進みません。それでも指示を聞きながら、着実にミッションを進めていきます。玄馬君もはがした断熱シートの回収するなど、的確なサポートを見せ、なんとかクリア。2人は「宇宙飛行士の大変さ」を体で感じることができたようです。

 体験終了後は、宇宙兄さんズからミッションの修了証、そしてオリジナルのバッジや学研の図鑑の贈呈が行われ、「旅マエ」の体験イベントはコンプリート!

 他ではまず体験することができないことの数々に、子供だけでなくお母さんも興奮の「旅マエ」イベントでした。

宇宙について理解を深める絶好の機会!

 今回のツアーに参加する2組に、応募のきっかけや「旅マエ」の感想などを伺いました。

――まずお母さんたちにお聞きしたいのですが、今回の学研ゼミのキャンペーンにはどういったきっかけで応募されたのでしょうか?

原田さん  SNSのシェアで今回のキャンペーンを知り、応募しました。

渡辺さん 私は学研のサイトを見ていたときに告知をたまたま見てです。

――今回玄馬君と愛唯さんがNASAでミッション体験を行いますが、玄馬君は宇宙は好きですか?

玄馬君 はい。太陽とか月とかが人間の役に立っていることがすごいなと思ったし、人工衛星もいろいろなことに役立っていてすごいなと思っています。

原田さん もともと科学系のイベントによく連れていっていまして、上のお兄ちゃんも同じように宇宙が好きというのもあります。

――愛唯さんはどうでしょうか?

愛唯さん 私はあまり宇宙について興味はなかったけれど、今回参加することになったので、いろいろ勉強して宇宙のことを知っていきたいと思っています。

渡辺さん ちょうど宇宙について学校でも習っていますし、知らないことだらけだと思うので、この機会にいろいろ学んでくれたらと思っています。

特別な体験ができた「旅マエ」イベント

――その先駆けともいえる今回の旅マエのイベントはいかがでしたか?

玄馬君 宇宙に行く人しか着られない宇宙服を着ることもできたし、特別な体験をして宇宙についてたくさん学べたことが良かったです。

 

――玄馬君は、ブルーチームのミッションで宇宙飛行士の生命維持装置をつなげるなど大役を担当しましたね。やはり難しかったですか?

玄馬君 難しかったけど、楽しかったです。

 

――愛唯さんは、体験ミッションで船外活動服を着て作業を行うなど活躍されましたね。宇宙についてはそこまで興味がなかったということでしたが、旅マエに参加してみて何か変わりましたか?

愛唯さん まさか宇宙飛行士役をするとは思わなかったので、緊張したし、難しかったけどとても楽しかったです。宇宙のことをもっと勉強してみたいなと思いました。

 

――お母さんたちはいかがでしたか?

原田さん 楽しかったですね。ミッションはモニター越しに見ていたのですが、子供の頑張っている姿を見て感動してしまいました。

渡辺さん 私も感動してしまいました。ただ、見ていてとても緊張もしました。もしかしたら親の方が緊張していたかもしれません。

 

――全国のほとんどの小学生が経験していないことですから、誇らしさもあるかもしれませんね。次はいよいよアメリカです。玄馬君と愛唯さん、ぜひたくさん楽しんでたくさん学んできてください! ありがとうございました!

 学研ゼミのキャンペーンから参加された2組とも、旅マエを大いに楽しみ、ワクワクの学びを体験したようでした。次の「旅ナカ」はアメリカ・オーランドでの7日間にわたるツアーです。冒頭でも紹介しましたが、NASAのケネディ宇宙センターで本場の宇宙ミッションを体験できるという夢のようなイベントが待ち受けています! 玄馬君と愛唯さんがどんな素晴らしい経験をするのか、今から楽しみですね。

 「旅ナカ」「旅アト」の模様もお伝えします! お楽しみに!

『親子で学ぼう! 宇宙ミッション体験 in NASA』

 親子で参加できる体験型のイベントの企画・提案を行っている『株式会社みらいスクール』と旅行会社の『H.I.S』が共同企画し、『YAC』(日本宇宙少年団)が協力しています。

株式会社みらいスクール「Gifte!」のHP
https://gifte.jp/

YAC 日本宇宙少年団のHP
http://www.yac-j.com/

(中田ボンベ@dcp)

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※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

 

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