2018年の中秋の名月はいつ? 親子で作れる月見団子もご紹介

就学前の学び・小学生の学び・子育て

公開日 2018.09.21
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 お子さまと一緒に夜空を見上げていたときに「次の満月はいつ?」「月にはうさぎがいるの?」なんて聞かれたことはありませんか。夏の盛りを過ぎた頃に見られるまんまるの月を、中秋の名月と呼びます。子どもには、十五夜のお月さまといった方がわかりやすいかもしれませんね。ここでは子どもに話したくなる中秋の名月にまつわる話題と、保護者さまとお子さまが一緒に楽しめるポイントをまとめました。ぜひお子さまと一緒に、2018年の中秋の名月を楽しんでみてください。

2018年の中秋の名月はいつ?

 暑かった夏が過ぎて涼しくなると、だんだん日が短くなっていることを感じ始めるかと思います。9月にもなると暗くなった空を見上げて「そういえば、そろそろ十五夜かな?」なんて考えることがあるかもしれませんね。十五夜は中秋の名月とも呼ばれ、今年は9月24日です。

 こうして聞くと「十五夜というからには15日に見られる月のことじゃないの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。過去を振り返ってみると2017年は10月4日、2016年は9月15日、2015年は9月27日と、毎年中秋の名月の日付が違うことがわかります。2016年はたまたま15日でしたが、これはとても珍しいことで、2001年からの18年間で15日が十五夜となるのはこの2016年だけです。

 ちなみに、中秋の名月は必ずしも満月とは限りません。実際、2018年の満月は9月25日で、1日ずれています。とはいえ肉眼では違いはほとんどわかりませんから、晴れていれば、きれいでまんまるのお月さまが見られるはずです。

中秋の名月の由来

 なぜ十五夜なのに「15日の夜」とは限らないのでしょうか。これは、昔の暦をもとにしているからなのです。明治時代以前の日本では、月の満ち欠けをもとにして1ヶ月の日付が決められていました。新月の日をついたちと数えて、満月となるのがちょうど15日目です。旧暦では7~9月を秋としていて、8月は秋の真ん中にあたるため、中秋の名月と呼ばれるようになったわけです。

 また、中秋の名月・十五夜は、これ以外にも「芋名月(いもめいげつ)」という代表的な呼び方があります。これは秋がサトイモの収穫時期であることから、収穫に感謝して芋をお供えしていたことが由来です。その他、「三五の月(さんごのつき)」や「望月(もちづき)」とも呼ばれることもあります。お子さまと秋の味覚について話しながら、月の話題を出してみるのもよいかもしれませんね。

お月見の晩には何をお供えする?

 きれいな月が見えている夜はお月見をしてみましょう。お月見の晩に供える代表的なものが月見団子です。あとはススキやサトイモ、栗などもあると見た目が華やかです。お供えする場所は月がよく見えるところがベストです。

 こうしたお供え物をするようになったのは江戸時代からで、穀物の恵みへの感謝を表しているとされています。お月見の定番であるお団子は、お供えをする月に似せて、まるく作られています。材料にはお米が使われていたり、稲穂に姿が似ているススキをお供えしたりすることからも、秋の収穫を祝って神さまへ捧げものをした当時の様子がわかりますね。

 お団子を乗せる台は「三方(さんぽう)」といい、ホームセンターなどで購入できます。とはいえ、家にあるお皿で代用しても大丈夫です。三方やお皿の上には、奉書紙、半紙、てんぷらの敷紙などを敷いて、その上に15個のお団子をピラミッド型に積み上げるのが正式な供え方とされています。これは、ピラミッドの先端が、霊界(神さまのいるところ)に通じると考えられているからです。

 お供えしたあとは、家族みんなでお団子を食べきりましょう。部屋の明かりを落として、月明かりのなかでゆっくりとお月見をしながら、みんなでお団子を食べるのも風情があって素敵ですね。

月見団子を作ってみよう!

 お月見を、より楽しむためにもお子さまと一緒に月見団子を作ってみてはいかがでしょうか。上新粉さえあればすぐにでも作れます。ぜひ挑戦してみてください。

【材料】(約15個分)

 ・上新粉……150グラム
 ・グラニュー糖……大さじ1
 ・お湯……130ミリリットル

【作り方】

 1.耐熱ボウルに上新粉とグラニュー糖を入れて混ぜ合わせます。
 2.1にお湯をそそぎ、混ぜます。(熱いうちはゴムベラや箸で、粗熱が取れたら手でこねます
 3.15等分にしてまるめます。
 4.鍋でお湯を沸かし、沸騰したら15等分したお団子を入れ、5分ほど茹でます。
 5.お団子が浮いてきたらすくい上げて、冷水につけます。
 6.水気を切ってざるなどに上げ、うちわで扇いで風を当てればできあがりです。

子どもと一緒に中秋の名月を楽しもう

「十五夜っていつだったかな?」といっている間に終わってしまった経験がある方は、ぜひ中秋の名月をじっくりと味わってみてください。そして、お団子作りの材料の準備やススキを用意するところから、お子さまと一緒に楽しめるとよいですね。

 また、月を見ながら、「おつきさまのおさんぽ」というお月見にまつわる本や、「学研の図鑑(LIVE)宇宙」といった図鑑などを眺めてみるのも楽しいのではないでしょうか。お子さまとの絆も深まり、子どもの好奇心を刺激できるよいきっかけにもなるかもしれません。

ライター 七尾 なお
 生活コラムから経済誌まで、ウェブや雑誌を問わずさまざまな媒体で執筆をするフリーライター。男の子と女の子の二児の母。父親向けのコラム執筆や、育児に奮闘する母親や父親向けの情報サイトの運営など、教育関連の執筆にも力を入れている。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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