《2》お金を使うということは、 ブーメランを投げる行為である。

千田琢哉『人生を変える、お金の使い方。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2018.09.17
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あなたがブーメランを上手に投げると、ちゃんとあなたの元に還ってくる。

お金を使うということは、まさにそれと同じ行為だ。

ブーメランとやや違うところは、次の点だ。

お金は使い方の上手、下手に関係なく、

絶対、必ず、100%の確率で、

使った人の元に何らかの形で還ってくる。

それが同じ規模で還ってくるか、増えて還ってくるか、減って還ってくるかは、

まさに神の所業であり、我々人間にはわからない。

だが、長期的な成功者たちの誰もが口を揃えて言うには、

人生というのは見事にバランスが取れており、

最終的には自分の投げたものと、見事に帳尻が合うようになっているということだ。

 

一時的に”損”をしているように見えても、それは一時的な感覚に過ぎない。

翌日か、翌週か、翌月か、翌年か、

10年後か、30年後か、50年後かはわからないが、

必ず、ブーメランのように、あなたの元に「利益」として還ってくるのだ。

しかも、お金を出して月日を経れば経るほど、

忘れた頃に、雪だるま式になって利益が還ってくる。

その一方で、一時的に”得”をしているように見えても、

それは一時的な感覚に過ぎない。

翌日か、翌週か、翌月か、翌年か、

10年後か、30年後か、50年後かはわからないが、

必ず、ブーメランのように、あなたの元に「損失」として還ってくるのだ。

しかも月日を経れば経るほど、忘れた頃に雪だるま式になって還ってくる。

だから、お金というブーメランを、どう投げるかが重要になる。

 

そう考えるとあなたも、今日からお金を使う意識が少し変わるはずだ。

今は”ラクに儲かる話”に見えても、

いずれ必ずそれは巧妙な詐欺だったと気づく時がくる。

今は”しんどくて儲からない話”に見えても、

「あれが自分の人生を飛躍させるきっかけだった」

と、いずれ気づく時がくる。

私自身は、大学時代の読書体験を通じてこうしたお金の動きを予習していた。

そして、サラリーマン時代に出逢った長期的な成功者たちからも、

以上のことを教わってきたため、忠実にそれに従い、今日まで生きてきた。

“しんどくて儲からない話”こそ、真摯に耳を傾けて真剣に検討した。

“ラクに儲かる話”を運んでくる相手に対する時は、

最初から門前払いにするか、仮に会っても二度目に会うことはなかった。

その結果、今、ここにいる。

 

 (※この連載は、毎週月曜日・全8回配信予定です。次回は、9月24日10:00頃配信予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail

info@senda-takuya.com

■ホームページ

http://www.senda-takuya.com/

 

作品紹介

人生を変える、お金の使い方。

使えば使うほど、ブーメランのようにググッと還ってくる「最強のお金の使い方」を、20代のカリスマ・千田琢哉が大胆コーチ!

定価:本体1,300円+税/学研プラス

 

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