《7》無理に高価な物をプレゼントすると、 それが別れのきっかけになりやすい。

千田琢哉『人生を変える、お金の使い方。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2018.10.22
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モテない人が起こしがちな過ちの一つに、

高価な物をプレゼントしてしまうことがある。

あなたが結婚していて、それなりの経済力があり、

自分のパートナーの記念日に高価な物をプレゼントするなら、まだ理解できる。

私はそうしたエグゼクティブを数え切れないほど見てきたし、

今でもそれは素晴らしいことだと思っている。

だが、まだその境遇に至らないような人が、

無理をしてお目当ての相手に高価な物をプレゼントすると、

別れのきっかけになりやすい。

 

私自身の経験と、そして周囲にその理由を問い続けた結果を帰納するとこうなる。

まず第一に、あなたは相手に高価な物をプレゼントしたのを

きっかけに、「相手よりも優位に立った」と思い込んで、

無意識レベルで偉そうに接するようになる。

これは周囲から見ているとよくわかるのだが、自分ではまず気づけない。

相手はあなたの些細な言動や、全身で発する雰囲気から、

「自分は高価な物をプレゼントしてやった」というメッセージを感じ取るのだ。

そして相手の気持ちは徐々に離れてしまう。

第二に、あなたが高価な物をプレゼントすると、

相手は決断を迫られたような気分になる。

まるで相手から「結婚を前提にお付き合いしてください」と迫られているようで、

まだその覚悟ができていない人は怖くなってしまうのだ。

極端な例だが、人気アイドルの元にファンから高価なプレゼントが送られてきても、

それがアイドルには「嬉しい」とは思えず、「怖い」と感じてしまうのと同じだ。

 

あなたに10万円の予算があるなら、

一度に10万円の高額なプレゼントをするのではなく、

1万円分ずつ、10回に分けてプレゼントしたほうが

効果的だろう。

あなたは「1万円程度では一流ブランド品が買えない」と不満に思うかもしれない。

しかし、お金ではなく知恵を絞れば、ノーブランドでも十分に素敵な物が買える。

どうしても一流ブランド品にこだわりたければ、お菓子をプレゼントすればいい。

お菓子であれば一流どころか超一流ブランドでも1万円でお釣りがくる上に、

相手にそれほど気を遣わせないから喜ばれるに違いない。

以上に加え、もしもあなたの周囲にプレゼント上手がいた場合には、

その人を観察して貪欲にそのエッセンスをいただこう。

決して高額な物をプレゼントしてはいないはずだ。

 

 (※この連載は、毎週月曜日・全8回配信予定です。次回は、10月29日10:00頃配信予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail

info@senda-takuya.com

■ホームページ

http://www.senda-takuya.com/

 

作品紹介

人生を変える、お金の使い方。

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