《6》金銭トラブルを起こした相手とは、絶縁しろという啓示である。

千田琢哉『人生を変える、お金の使い方。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2018.10.15
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あなたは金銭トラブルを起こしたことがあるだろうか。

些細なトラブルも含めれば、誰でも一度ならず思い当たることがあるだろう。

結論から言ってしまうと、金銭トラブルを起こした相手とは絶縁すべきである。

金銭トラブルを起こしたから絶縁するのではない。

もともと絶縁すべき相手だから、

必然的にその相手と金銭トラブルになったのだ。

これまで金銭トラブルになった相手を何人か思い出してみれば、

そのメンバーが、いかにあなたの人生の邪魔をしたのかに気づかされるはずだ。

つまり、彼らは金銭トラブルという形で、

あなたにわかりやすく絶縁させるための行動を起こしてくれていたのだ。

 

金銭トラブルでお金を騙されたら、それは手切れ金と考えるべきだ。

もちろん法的手段に訴えて裁判で争うのも悪くないが、

それ以上に、その相手と二度と関わらないことのほうが大切なのだ。

私の周囲を振り返ってみても、

金銭トラブルを起こした相手と

ダラダラ付き合っている人たちは、

例外なく悲惨な人生を歩んでいる。

不思議なもので金銭トラブルメーカーの仲間は、

全員が金銭トラブルメーカーであり、

お互いに騙し合って、さらに地獄の底へと落ちていくのだ。

最初は数百万の借金だったのが、あっという間に数千万円の借金になり、

次に久しぶりに会った時には、数億円の借金に膨れ上がっている。

最終的には事件に発展して、再起不能になった人や、消息不明になった人もいる。

まさに負の連鎖であり、今いる場所から抜け出さない限り、無間地獄に落ちる。

 

「これでおしまい」ということはないのだ。

底なし沼のように、いくらでも下落が続くのだ。

換言すれば、こうした人生に巻き込まれないためには、

小さな金銭トラブルが起こった時点で、

その相手と絶縁すればいいのだ。

それができる人は、金銭トラブルで人生を台無しにすることは絶対にない。

今、どんなに幸せな人生を歩んでいても、

一度金銭トラブルの負の連鎖に巻き込まれたら最後である。

こうして本を読んで、世の中の現実を予習して、

金銭に関しては断じてナァナァの関係で終わらせないことが、

幸せな人生を歩む上で欠かせない学習なのだ。

 

 (※この連載は、毎週月曜日・全8回配信予定です。次回は、10月22日10:00頃配信予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail

info@senda-takuya.com

■ホームページ

http://www.senda-takuya.com/

 

作品紹介

人生を変える、お金の使い方。

使えば使うほど、ブーメランのようにググッと還ってくる「最強のお金の使い方」を、20代のカリスマ・千田琢哉が大胆コーチ!

定価:本体1,300円+税/学研プラス

 

バックナンバー

関連コンテンツ

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい