やせるためには「痩筋力(そうきんりょく)」が必要。痩筋力を高めるための理論と実践を、筋肉の第一人者・石井直方先生が教えます
1日15分、週2~3回の筋トレで、正しく効率よく体が引き締まる
本書のサブタイトルにもなっている「痩筋力(そうきんりょく)」とは、“やせるために必要な筋肉の力”のことです(「痩筋」という名前の筋肉があるわけではなく、本書オリジナルの造語です)。
石井先生によると、時代の変化とともに、人間が本来持っているはずの痩筋力が衰えたため、現代人は加齢とともに太るよう運命づけられているそうです。だからこそ、やせたいなら、食事制限するより、長時間ランニングするより、むやみに筋トレするより、まずは「痩筋力を高める筋肉」を、正しく鍛えることが先決なのです。
「糖質制限してやせたのに、すぐリバウンドした……」
「毎日走っているのに、ほとんどやせない……」
「がんばって筋トレしているのに、筋肉量が増えない……」
努力しているのに、なかなかやせない。身に覚えのある方も多いと思いますが、それは、正しい方法を理解できていないからです。
本書は、「筋トレで痩筋力を高め、やせる」ことを伝える本ですが、紹介するトレーニングの種類はわずか5種類。それ以外のほとんどのページは、痩筋力を高めるための理論に割いています。つまり本書は、“読む筋トレ本”とも言えます。
①読んで、②理解して、③鍛える
だから、正しく効率よく体を引き締めることができるのです。
ここまで読むと、相当にストイックでハードなトレーニングが必要と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。実践する筋トレは石井先生が提唱する“スロトレ”で、道具が必要なく自宅で畳1畳ほどのスペースがあれば行うことができ、かつ「低負荷なのに短時間で効く」ことで知られているトレーニングです。多数のスロトレの種目から石井先生が厳選した、痩筋力に直結する5種類を「1日15分、週2~3回行う」だけでやせることができます。
常に科学的根拠のあるダイエット・トレーニング法を提唱しつづけている筋肉の第一人者・石井直方先生が、確実に、無理なく、そしてリバウンドしないやせ方を、理論と実践の両面から明らかにします。
こんな人におすすめします
□ 健康診断の数値が気になっている
□ 最近、体力が落ちてきたと感じている
□ 実践する前に、頭で理解してから始めたいタイプだ
□ ジムに行ったり1時間走ったりする時間的余裕がない
□ かつてダイエットに成功したが、すぐにリバウンドしてしまった
□ 食事制限しているが、つらいのでやめたいと思っている
□ 「運動しなきゃ」と思っているけれど、まだ始めていない
□ ランニングやウォーキングを実践しているのに、やせない
□ すでに筋トレしているのに、なぜかやせない
□ とにかくやせたい、そしてリバウンドしたくない
本書のおもな内容
第一章 やせるために絶対必要な筋肉の力=痩筋力
痩筋力とは何か
新型コロナの感染拡大が筋肉に及ぼした影響
筋肉の衰えと肥満の関係
筋肉は安静時代謝量を左右する
速筋は痩筋力に大きく貢献する
「筋トレからスタート」の理由
筋トレだけでもやせられる
食事制限のみではリバウンドは必至
有酸素運動だけではやせない
運動習慣がない人のほうが効果が高い!?
中断しても“デメリットがない”というメリット
やってみよう! 痩筋力チェックテスト
第二章 科学的トレーニングで効率よく筋肉をつける
痩筋力で大事なのは筋肉量
筋肉を増やすには運動の強度が大事
腕立て伏せ100回で筋肉を太くするのは困難
「強く吐く」だけで効果が上がる
トレーニングは2~3日に一度がベスト
週1回2時間より1日おきに10分のほうが効果的
メンタル面がトレーニングに与える影響
第三章 週2~3回、1日15分で痩筋力がみるみるアップ
スロトレは進化している!
スロトレの誤解
原理は筋肉を「錯覚」させること
軽い負荷で短時間なのに効果は通常の筋トレと同じ
事故やケガの危険が少なく、安全、安心
やり方を間違えると効果はない
筋肉痛とのつき合い方
行う時間帯を考えればより効果が上がる
モチベーション維持の秘訣
おなかに効果が現れやすい、そのワケは?
実践 スロトレ・プログラム
1 ニーアップ/ニートゥエルボー
2 ニートゥチェスト
3 スクワット
4 足振りランジ
5 アームレッグクロスレイズ
第四章 日常生活で痩筋力をアップさせる
運動の前の栄養摂取で効果がアップ
筋トレ後2時間の過ごし方で大きな差が出る
日々の食事から“筋肉の素”を積極的に摂る
糖質を極端に減らすと筋肉も減る
食事の回数を増やした分だけ痩筋力がつく
食事を摂れば摂るだけ脂肪も燃える!?
適切な休養が筋肉を育てる
睡眠は痩筋力に影響を及ぼすか?
姿勢を正し、大股で歩くだけでもトレーニングになる
第五章 リスクに備え、生きる力をつける痩筋力
痩筋力をつければ、やせる以外にもメリットがある
肩こりや腰痛など体の不調を改善&予防する
立証された糖尿病の予防・改善効果
痩筋力をつければ“若返り”も期待できる
脳が活性化されて気力に満ちてくる
痩筋力は“幸せに生きる力”
(本書は2010年発行の学研新書『痩筋力 確実にやせる筋トレ術』の内容を加筆修正し再編集した新版となります)
著者プロフィール
石井直方(いしい・なおかた)
1955年、東京都生まれ。東京大学卒業。理学博士。東京大学名誉教授。元東京大学大学院教授・同大学スポーツ先端科学研究拠点長。専門は身体運動科学、筋生理学。大学生時代から筋肉の研究とともに、ボディビル・パワーリフティングの選手としても活躍。全日本学生パワーリフティング選手権優勝、ミスター日本優勝、ミスターアジア優勝、ボディビル世界選手権3位入賞など数々の実績を持つ。理論と実践を兼ね備えた“筋肉とエクササイズの専門家”“筋肉博士”として新聞、雑誌、ウェブメディアなどで幅広く活躍するほか、テレビ出演も多数。著書・監修書は『スロトレ』、『ストレッチ・メソッド』(ともに高橋書店)、『一生太らない体のつくり方』(エクスナレッジ)などのベストセラーのほか、近年も『いのちのスクワット』(マキノ出版)、『筋力強化の教科書』(東京大学出版会)など多数。
商品の紹介
■書名:『やせる筋肉の鍛え方』
■著者:石井直方
■発行:学研プラス
■発売日:2022年9月29日
■定価:1,430円(税込)
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【電子版】
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