他者のリアクションを期待して行動するのは、その時点で「嬉しい派」です。
「嬉しい派」は、必ずへこみます。
相手の好みを考えてプレゼントを買うのは、悪いことではありません。
分かれ目は、相手がそのプレゼントを気に入らなかった時に、へこむか、へこまないかです。
「ああ、そうか。こういうのはダメなんだな。今度はこうしよう」と考えられるのが、「楽しい派」です。
「嬉しい派」は、「二度とプレゼントなんかするまい」と後悔します。
「せっかく人があげているのに、好き嫌いの前に、まず感謝じゃないの、あんた」と思うのです。
関心は、「これをあげたら、相手は自分に何をしてくれるか」ということです。
自己チューなのです。
「嬉しい派」は、本当は相手に関心など持っていません。
関心は、「こうしたら、自分はどう見られるか」ということだけです。
常に、自分にしか関心がないのです。
こういう人は、まわりの人から嫌われます。
嫌われないようにするために、よけい自分にばかり意識が向いて、迷うことになるのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
仕事も、恋愛も、人間関係も、うまくいっている人は、迷わない。ブレない心で、チャンスをつかむ55の方法を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 完璧主義の人は、迷う。
- 所有にこだわる人は、迷う。
- 楽しいことを体験したことがない人は、迷う。
- 弱点を隠す人は、迷う。
- 逃げる人は、迷う。 逃げるとは、借金を、借金で返すことだ。
- 嫌われないようにしようとすると、迷う。
- 「嬉しい派」の人は、迷う。
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