パパも大喜び! の絵本『おさかなちゃんの パパかっこいい!』がパワーアップ

『改訳新版 おさかなちゃんの パパかっこいい!』

公開日 2023.01.18
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こどもから見たパパたちは…? 世界中のママパパがこどもから「読んで読んで」とくりかえしせがまれている物語です。シリーズ60万部超!!

『改訳新版 おさかなちゃんの パパかっこいい!』書影

 ダンスがうまい ダンスパパ。
 おんぶがうまい おんぶパパ。
 ちっちゃな おさかなちゃんの パパは
 どんな パパ…? (『改訳新版 おさかなちゃんの パパかっこいい!』より)

《はじめて読むおはなしの絵本》として定番!大人気!!の『ちっちゃな おさかなちゃん』のシリーズ。ベルギーを代表する児童書作家ヒド・ファン・へネヒテンの作品に、オノマトペ(擬音・擬態語)ほか日本独自のアレンジを加え、60万部を超える大ヒットとなりました。
 このシリーズの特長はストーリーがしっかりあること。0歳~2、3歳のこどもがシンプルな「単語だけの絵本」に親しんだあと、次ステップとして読むのにもぴったりです。

 旧版発売以来、編集部に寄せられた多くのママパパの声をもとに、2021年からスタートした改訳新版。
 6冊目となる『パパかっこいい!』は、もともとシリーズ中2番目の人気をほこる作品。
 原作や旧版の魅力を大事にしながら、絵も文もかわいく読みやすく、パワーアップしています。

表紙や中ページには、ママパパへの配慮がいっぱい!

「カバーをはずすと現れる表紙」

▲カバーをはずすと現れる表紙

 商品の解説要素がにぎやかにデザインされたカバーをはずすと…、おさかなちゃん親子とカラフルなタイトルが映える表紙が登場します。
 おさかなちゃん絵本は実は、カバーの片隅に「読み聞かせる際はカバーをおはずしください」とメッセージを入れた、最初の絵本でもあります。今では、この一文が明記された絵本も多くなりました。
 店頭でこの絵本を手にとる際には、大人に向けて理解の助けとなるよう、あらすじやねらい、世界のママパパのコメント、著者紹介などをカバーで見られるようにしています。
 一方、家でこの絵本を読む際には、カバーをはずして読むのがおすすめ。こどもも大人も、表紙から楽しい黒い海の雰囲気を楽しめるように…そんな編集部の思いをこめました。

 ほかにも、ちいさな手でもめくりやすいよう、厚紙でページができていたり(←しかも表面コーティングされているので汚れてもさっとふきとれる!)、ページの角が丸くしてあったりと、使い心地や安心感を考えた作りにこだわっています。

物語のはじまりは…広い広い海の中!

 ぷく ぷく  ぷく…
 ひろ~い ひろ~い
 うみの なかの おはなしです。

「最初のページ」紙面

▲最初のページ。広く深い海へいざなう「ぷくぷく」の文字と泡

 表紙を開くと最初に現れるのは…、黒い背景にカラフルな泡がたくさん描かれた見開き。
 シリーズのどの巻にも少しずつちがう海の泡のページがあって、こどもにも大人にも人気です。

 おさかなちゃんのくらす海は、読む人の心の中にある、想像の海。水の色は深みのある、美しい黒で表されています。
「ひろ~い ひろ~い…」と想像の海へいざなう1文は、海の中に思いをはせながらゆっくり読むと、しだいに物語の世界へと引きこまれていくことでしょう。
 海の底からあがってくるカラフルな泡に、こどもの反応は…じ~っと見たり、きゃっきゃっとはしゃいだり。泡をひとつひとつ指で押さえたり、「ピンク、みどり、オレンジ…」と色を声に出したりするのも楽しいです!

 そうして、次のページへとめくると…いよいよ、おさかなちゃんの登場。

 すいす~い

 ちっちゃな おさかなちゃんが きたよ。
「パパ~」
 って よんだらね…、

「おさかなちゃんの登場シーン」紙面

▲おさかなちゃんの登場シーンは、改訳新版で絵柄がぐっとかわいくなった箇所のひとつ

 横に長い見開きページの中で、白いおさかなちゃんと「すいす~い」のオノマトペがぱっと目に入ります。
 ちいさなからだ、あどけない顔をした、無邪気の象徴のような存在のおさかなちゃん。こどもが自分を投影しやすい主人公です。
「パパ~」と呼ぶこのシーンは、日本語版にした際に追加したページ。原作者の承諾を得て、このシリーズの一番人気の巻『ちっちゃな おさかなちゃん』の「ママ~」と呼ぶシーンを対のように思いおこせるような、意味深さをこめました。

メインストーリーでは…次々海のパパたちの得意わざが披露されます!

 もにょ~ん もにょ~ん

 あら、おともだちの パパだ。
 ダンスが うまい ダンスパパ。
 かっこいいね!

「長いあしをじょうずに動かしてみせるダンスパパ」紙面

▲長いあしをじょうずに動かしてみせるダンスパパ

 パパをさがすおさかなちゃんが出会ったのは…美しい紫色をしたお友だちとそのパパ。
 長いあしをもにょ~んもにょ~んと動かしてかっこよく踊る「ダンスパパ」。お友だちもパパといっしょにあしを動かしてノリノリです。

 さらにページをめくっていくと…緑色の姿をした親子に出会います。
 おんぶがうまい「おんぶパパ」です! ずんずずんと進んできて、なんだかかっこいい!

「こどもを背中にのせ、ほこらしげに歩くおんぶパパ」紙面

▲こどもを背中にのせ、ほこらしげに歩くおんぶパパ

 海の仲間たちは、タコやカメ、カニ、タツノオトシゴ、ヒトデみたいな姿をしていたり、でも、あれれ? どこかちがう? 不思議!? …なところもあったりして、とっても自由な発想の世界観です。
 海のパパたちの呼び名は、おさかなちゃんが考えたキュートなネーミングばかり。
 たとえば、はさみとはさみでさかだちをする「さかだちパパ」、ぷしゅ~っとすばやく進む「スピードパパ」、ひゅ ひゅう~♪とくちぶえを吹いてみせる「くちぶえパパ」など。

「赤色のさかだちパパ」紙面

「黄色のスピードパパ」紙面

「青色のくちぶえパパ」紙面

▲赤色のさかだちパパと黄色のスピードパパ、青色のくちぶえパパ

 ページをめくるごとに新しい親子が登場して、ユニークなオノマトペとともに「〇〇〇パパ」の名づけと「かっこいいね!」のやりとりがくりかえされるこの物語。
 読み進めると、パパたちの奮闘やこどもの「パパ すごい」「パパ だあいすき」の気持ちが、ほのぼのと伝わってきます。

クライマックスにドキドキして…キュン!

 さて終盤では、ぬお~んと登場した「おっきなパパ」が、おさかなちゃんにたずねます。「おさかなちゃんのパパは? どんなパパ?」
「ん~とね…」と考えるおさかなちゃん。
 ちいさなこどものすんだ目から見たパパのかっこよさは…、はたして?

「おさかなちゃんはパパに、ぴとっとくっつきます」紙面

▲おさかなちゃんはパパに、ぴとっとくっつきます

 日本の昔ながらの父親のイメージとしてあげられる「強く厳しい」パパとちがって、おさかなちゃんのパパは、どちらかというとかわいくて、ちょっぴり頼りなさげにも見えます。
 多様性が尊重される現代らしく、強さだけでなくパパのありのままを受けとめ、誇りに感じてほしい、パパにも自信を持ってほしい…そんな原作者のやさしいメッセージが伝わってきます。

 ページごとにキャラも背景も色合いが統一されていて、その色のうつりかわりを楽しめるのも、シリーズの魅力のひとつ。
 たくさんのカラフルで魅力的なパパたちとの出会いを経て、最後に現れるおさかなちゃんのパパは…おさかなちゃんにとって、どんな言葉で表される存在なのでしょうか。

 原作者が作品にこめた、親への尊敬といつくしみの思いもあわせて味わっていただきたい、大人も何度もくりかえし楽しめる1冊です。

商品の紹介

『改訳新版 おさかなちゃんの パパかっこいい!』書影

■書名:『改訳新版 おさかなちゃんの パパかっこいい!』
■作・絵:ヒド・ファン・へネヒテン 翻案:古藤ゆず
■発行:Gakken
■発売日:2023年1月13日
■定価:990円(税込)

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