『おさかなちゃんの じょうずじょうず』改訳新版完成。7冊がせいぞろい!

『改訳新版 おさかなちゃんの じょうずじょうず』

公開日 2023.06.08
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ベルギー発、世界中で喜びの声続々! ママパパがこどもに「読んで読んで」とくりかえしせがまれている物語です!!

『改訳新版 おさかなちゃんの じょうずじょうず』書影

 ころころするのが じょうずな こ。
 ちょきちょきするのが じょうずな こ。
 ちっちゃな おさかなちゃんの
 じょうずは なあに? (『改訳新版 おさかなちゃんの じょうずじょうず』より)

 ちいさなこどもが生まれてはじめて出会う《おはなしの絵本》として今や定番!大人気!!となった『ちっちゃな おさかなちゃん』のシリーズ。ベルギーを代表する児童書作家ヒド・ファン・へネヒテンの作品に、こどもが大好きなオノマトペ(擬音・擬態語)など、日本独自のアレンジをプラスして、65万部の大ヒットを記録しています。

 2014年の旧版スタート以来、編集部には多くのママパパの声が寄せられました。それをもとに、2021年から改訳新版の制作を開始。
 7冊めとなる『じょうずじょうず』で、シリーズの改訳新版はひととおり完成となります。
 原作や旧版の魅力を大事にしながら、絵も文もかわいく読みやすくパワーアップした物語がせいぞろいです!

「改訳新版」7冊 書影

▲「改訳新版」7冊せいぞろい!

物語は…広い広い海の中でのできごと

 ぷく ぷく  ぷく…
 ひろ~い ひろ~い
 うみの なかの おはなしです。

「最初のページ」紙面

▲最初のページ。「ぷくぷく」の文字と泡が想像の海へいざなう

 表紙をめくると最初に現れるのは…、黒い背景にカラフルな泡がたくさん描かれた見開きページ。
 こどもにも大人にもなぜか人気なのが、ここのページ。シリーズのどの巻にも少しずつちがう海の泡のページがあります。

 おさかなちゃんのくらす海は、読む人の心の中にある、想像の海。水の色は深みのある、美しい黒で表現されています。
「ひろ~い ひろ~い…」と想像の海へいざなう1文は、実は日本語版で追加したくふう。海の中に思いをはせながら、ゆっくりおだやかに読めば、しだいに物語の世界へ引きこまれていくことでしょう。
 海の底からあがってくるカラフルな泡に、こどもの反応は…?
 0歳~1歳なら、じ~っと見つめたり、きゃっきゃっとうれしそうな声を出したり。1歳~2歳なら、手をのばして泡をひとつひとつ指で押さえたり、「赤、ピンク、みどり…」と色を声に出したり、「いーち、にぃ…」と数を数えたり。
 物語のオープニングから、わくわくする親子の時間を届けます。

 そうして、次のページへとめくると…いよいよ、おさかなちゃんの登場。

 ちっちゃな おさかなちゃん、
 おともだちに あったよ。

 ころころころ ころころ ころりん ころりん…

 ころりんはね、ころころ ころりん。
 ころがるのが じょうずじょうず!

キュートな「ころりん」紙面

▲キュートな「ころりん」は、この物語の人気No.1キャラクター

 旧版で、とても人気のあった海のお友だちが「ころりん」。
 丸いピンク色のすがたをしていて、坂道をころころと転がってみせてくれます。
 改訳新版では、ベルギーの原作者に相談し、おさかなちゃんが最初に出会うお友だちを「ころりん」に変更。こどもたちの興味を盛り上げます。

メインストーリーでは…次々に海のお友だちが登場し、得意わざを披露!

 ぽわわ~ ぽわわ~

 ぽわっちはね、ぽわわ~。
 ひかるのが じょうずじょうず!

「暗闇で光るぽわっち。幻想的な表現がくり広げられる」紙面

▲暗闇で光るぽわっち。幻想的な表現がくり広げられる

 おさかなちゃんは、次に「ぽわっち」に出会います。
 淡い青緑色をした「ぽわっち」は、暗い海でぽわわ~っと光ってみせて…。

 ページをめくるたびに、新しい海のお友だちが登場し、最近できるようになったことを、うれしそうにおさかなちゃんに披露してくれるのです。おさかなちゃんはそのたびに「じょうずじょうず!」と心から感動し、ほめます。

 海のお友だちはそれぞれ、ウニやクラゲ、カニ、ヒトデのような姿をしていて、でも、どこか現実とちがうような不思議なところもあって…、とっても自由な発想に満ちています。
幼いときに自由な表現にふれることは、想像力をはぐくむのに効果的だそう!

 お友だちの呼び名は、おさかなちゃんが考えたキュートなネーミングばかり。
 たとえば、つん!と片足ポーズをとるのがじょうずな「つんたった」、もあもあの墨をはきだしてみせる「ぷふぁー」など。

青色の「つんたった」紙面

紫色の「ぷふぁー」紙面

▲青色の「つんたった」と、紫色の「ぷふぁー」

「ころころころりん」「ぽわわ~」「つんたった~♪」「ぷふぁ~」など、ユニークなオノマトペとともに、各シーンでの「じょうずじょうず!」のやりとりがくりかえされるこの物語。
 大きな文字はちょっと意識して、声のトーンを変えたりしながら読み進めていくと、何かができるようになったうれしさや、ほめじょうずのヒントが、じんわりと伝わってきます。

クライマックスは、おさかなちゃんの得意わざ!

 さて終盤では、お友だちが、おさかなちゃんにたずねます。

「おさかなちゃんは?」
「なにが じょうず?」

「ん~とね…」と考えるおさかなちゃん。
 ちいさなこどもが一生懸命に考えた、自分の「じょうずじょうず」は…? はたして?

「おさかなちゃんは、するる~んとトンネルくぐり」紙面

▲おさかなちゃんは、するる~んとトンネルくぐり!

 だれもが何か得意なことを持っている、ということを教えてくれる、この物語。

 カラフルでチャーミングなお友だちの「じょうずじょうず」を経て、最後におさかなちゃんは、自分の「じょうずじょうず」をふたつ連続で披露します。
 とっても無邪気でうきうきしている表情も必見もの!

 原作者が作品にこめた、「自己肯定感」を大事にする思いも、あわせて感じてほしい、大人も何度もくりかえし楽しめる1冊です。

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商品の紹介

『改訳新版 おさかなちゃんの じょうずじょうず』書影

■書名:『改訳新版 おさかなちゃんの じょうずじょうず』
■作・絵:ヒド・ファン・へネヒテン 翻案:古藤ゆず
■発行:Gakken
■発売日:2023年6月8日
■定価:990円(税込)

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■その他の改訳新版シリーズ既刊

『改訳新版 ちっちゃな おさかなちゃん』
『改訳新版 おさかなちゃんの パパかっこいい!』
『改訳新版 おさかなちゃんの あのね、ママ』
『改訳新版 おさかなちゃんの おいでおいで』
『改訳新版 おさかなちゃんの ぴんぽ~ん』
『改訳新版 おさかなちゃんの ばいば~い』

学研出版サイト

■特別企画巻も好評発売中!
『0さい~3さい脳そだて おさかなちゃんとあ~そ~ぼ!』

『0さい~3さい脳そだて おさかなちゃんとあ~そ~ぼ!』書影

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