認知症対策は、まず知ることから! 認知症の基礎知識と最新対策ノウハウをわかりやすく解説!
『「うちの家族、認知症?」と思ったら読む本』
初めての経験で心配ばかりが募る家族のために、とことんやさしく認知症を解説した1冊!
認知症に関する最新&必須の情報をエビデンスをもとに解説
日本における認知症の発症率は、65歳以上で約51%! 連れ合いや両親など家族の誰かがいつ発症しても不思議ではなく、そう心配する自分自身も既に予備軍かもしれません。
高齢化が進む現代で避けては通れないこの病気と付き合っていくために、必要とされるのは最新の正しい知識を持つことです。
一般向けの「認知症」関連本は既に多数出ていますが、本書が一線を画すのは、近年発表された研究論文の中から最新の成果、データを読み取り、エビデンス(根拠)のある高度な内容までも網羅していること。難解になりがちな「脳」の話を、認知症専門の臨床医である著者が素人にもすこぶるわかりやすく解説していることです。
臨床の専門医が教える、家族が一番知りたいこと
さらに、家族がどう向き合えば患者さんにとって良い効果が得られるのか、本書は具体性、つまりは対処法に重きをおいて紹介しています。
「最近の親父、物忘れがひどくないか?」
気にはなっても、果してそれが正常な老化なのか、認知症の初期症状なのか、素人には判断がつきません。ましてや本人に問いただしたところで……。
著者である長田乾医師は長年、クリニックの現場を診てきた認知症の専門医。患者心理、家族心理を熟知している長田先生だからこそ、多くの患者さんとその家族に寄り添うアドバイスができるのです。
例えば、こんな話があります――夜になると落ち着きを失うようになった老いた夫。困り果てた妻は先生から聞いたある方法で問題を解決し、救われたといいます。長田医師はどんなアドバイスをしたのでしょうか。
認知症にならなくて済む!? 新常識「認知予備能」とは?
本書で特筆すべきもう1点は、近年、認知症研究で注目を集める「認知予備能」についてページを割いていることです。
認知症は正常な老化による認知能力の衰えとは異なり、さまざまな原因によって発症する病態のことです。そのひとつが、有名なアルツハイマー病を原因とするアルツハイマー型認知症。ある種のタンパク質が脳内に増殖し、脳の萎縮を伴います。こうした経緯では通常、認知機能は低下するものですが、中にはタンパク質が出現しても認知機能に異常がみられない高齢者もいるというのです。こうした個人の特性、能力が「認知予備能」と呼ばれるものです。いわば機能低下に対する抵抗力ですが、それは後天的に鍛えられることが近年の研究でわかってきたのです。では、どんな人がこうした能力を備えているのか……? そのあたりを本書では詳しく解説。認知症は恐れるだけでなく、備えることが可能な病気であることを解き明かしていきます。
最新の知見に触れ、備えることを始めてみてはいかがでしょうか。
【著者紹介】
著者 長田 乾(ながた けん)
医療法人社団緑成会 横浜総合病院横浜市認知症疾患医療センター センター長。神奈川県生まれ。1978年弘前大学医学部卒業。脳血管研究所美原記念病院神経内科、コロラド大学神経内科、秋田県立脳血管研究センター神経内科学研究部などを経て、2016年より横浜総合病院臨床研究センター長、2020年より横浜市認知症疾患医療センター長。専門分野は、認知症、脳卒中、神経心理学、画像診断。趣味はミニカー蒐集。
商品の紹介
■書名:『「うちの家族、認知症?」と思ったら読む本』
■著者:長田 乾
■発行:学研プラス
■発売日:2020年12月10日
■定価:本体1,300円+税
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