就学前の子どもの英語レッスンは「楽しむ」ことが大切! 英語リトミックやゲームで楽しくレッスン

就学前の学び・小学生の学び・子育て

公開日 2018.06.07
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 2011年度から小学5~6年生の英語の授業が必修となり、2020年度には小学校3年生からの英語教育が完全実施される予定です。英語学習の低学年化が進む中で、就学前の習い事として、英語のレッスンを検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。一口で英語のレッスンと言っても、教室の方針によってレッスン内容はさまざまです。そこで今回は、就学前の子どもの英語レッスンにはどのようなものがあるのかを、そのメリットと一緒にまとめました。

就学前から英語を始めるメリットとは・・・

 英語は早いうちからやっておいた方がよいということもよく耳にしますし、マタニティ期から使用する英語教材もあるほどです。英語の早期教育には、大きなメリットがあります。

 

・英語の発音を聞き分けられる「耳」が育つ

 就学前に英語を始める一番のメリットは英語を聞き分けられるようになることでしょう。脳が活発に発達し、言語をどんどん吸収するのは9~10歳ころまでと言われています。言語の習得が早い方がいいと言われているのもこのためです。この時期なら日本人が苦手とするRとLの発音や聞き分けがスムーズに習得できます。

 就学前の子どもたちは言葉を耳から獲得していくことがほとんどです。そのため、日本語、英語に関わらず「聞こえたままに真似をする」ことがとても得意です。日本語でもそうだったように、言語習得の第一段階は「聞く」ことです。早い段階からネイティブの発音する英語に触れる機会をたくさん持つことで、日本語にはない音を聞き分けられる耳が育ちます。

 

・英語を自然に楽しめるようになる

 保護者方の世代は、日常生活で英語に触れるという環境は少なく、中学校に入って授業として初めて触れたという方も多いのではないでしょうか。「勉強しなければならないもの」「成績によって評価されるもの」として英語に出合うと、つい身構えてしまうものです。その結果、英語の授業が楽しくなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 就学前に英語に出合うことによって、英語は「勉強しなければならないもの」というよりも、「日常の延長線上にある楽しいもの」として捉えられるようになります。

 歌やゲームなどを通して、英語に対してポジティブなイメージをつければ、実際に授業が始まったときに、より自然に楽しめます。

いろいろな子ども向けレッスン

・英語リトミック

 リトミックは本来、音楽に合わせて体を動かし、音楽の表現力を高めることを目的とした教育法なので、英単語や発音をしっかりと学ぶというレッスンではありません。しかし、リズムやメロディーに合わせて、歌ったり体を動かしたりしながら、英語に楽しく触れられます。生後6か月から受けられる教室もありますので、英語教育の入り口として最適な内容です。

 

・歌

 英語で歌うということは、同じフレーズを何度も聞くことで耳が鍛えられ、真似して歌うことで正しい発音とアクセントが自然に身につきます。

 昔ながらの英語の歌などでは、韻などにも自然と接し、言葉としての面白さや美しさに触れられる機会になります。

 

・ゲームやパズル

 子どもたちはゲームやパズルが大好きです。最初は英語が分からなくても、他の子たちが楽しそうにしている様子を見ていれば、見よう見まねで参加し、言葉の意味もだんだんと理解できるようになっていきます。

 講師はレッスンの間は英語で話すため、正しい発音が聞き取れるようになったり、相手の言っている意味が分かったりするようになるのです。

 なによりも、子どもたちがわくわくするような内容が多いので、英語を好きになってくれる可能性が高いレッスンです。

 

・英会話

 英語が好きなお子さまなら、英会話に特化したレッスンもおすすめです。自分の思っていることを伝えるための、英語の基本的な表現や語彙力や発音などが身につきます。グループレッスンではお友達とのコミュニケーションが学べ、個人レッスンなら習熟度に合わせてレッスンをしてもらえます。いずれも集団の中で学ぶほうがリラックスできる、一人でたくさんコミュニケーションを取りたいなど、お子さまの性格などに合わせて選ぶのがおすすめです。

楽しみながら英語を学ぼう

 就学前の英語のレッスンは楽しみながら行うことが前提です。テストや成績による評価がない時期なので、お子さまが思いっきり楽しめるレッスンを選びましょう。勉強をしに通うのではなく、楽しくてレッスンの日が待ち遠しいとお子さまが思うようになれば、大成功ではないでしょうか。

 今すぐに英語が話せなくても問題ありません。楽しいと思える環境でたくさん英語と触れ合っていれば、将来の英語の土台はできるはずです。逆に、無理強いをして、英語が嫌いにならないように注意しましょう。教室やレッスンの内容とお子さまとの相性もあるので、合わないと思ったら、違う教室に変えてみるのも1つの方法です。

 また、教室には通わなくても英語の学習アプリなどを使った学習方法もあります。ゲーム感覚で、正しい発音と一緒に単語や簡単な英会話のフレーズを覚えることができます。

 2020年度から始まる小学3年生の英語の授業は、「聞く」「話す」を中心とした外国語活動から始まります。英語の音や外国人と接することに慣れ、英語でのコミュニケーションを楽しめる下準備があれば、スムーズに授業に入っていけますよ。

 

ライター:marie
 園児である子どもの子育てとライティング業務をこなすママライター。 未就学児のころから英語教育を始めるなど、児童教育に興味を持ち、親子ともどもさまざまなことにチャレンジしている。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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