※前回の続き。

りえ

一人さんは、いつも全力だから、人に教えてあげる手間も惜しみませんよね。

アイデアも気軽にあげちゃう。それは本当にすごいことです。

一人

いまも、話すって決めたら頭にあることを全部、出しきっちゃうの。たいてい並行して何冊かの本を書いているから、「ほかの本をつくる材料はどうするんですか？」って聞かれるけど、それはそのとき考えるよ。

対談や講演会をするときにも、「この話は半分とっておこう」なんて思わない。

頭の中が空っぽになると、また神様がちゃんと入れてくれるからね。

りえ

「ご足労をいただいて」って私たちがお礼を言うと、「私も楽しいんだからいいんだよ」って、いつもおっしゃってくれますね。

一人

だって、それが本音なんだよ。世界一の金持ちだってさ、仕事してるんだよ。

ということは、どんな遊びより、こうして仕事してるほうがおもしろいってことなんだよ。

自分も幸せで人も幸せがいいし、自分も楽しくて人も楽しいほうがいいの。

２１世紀は、ますますそういう時代になってきているんだよね。

りえ

「魂の時代」ですよね。思ったことが、実現しやすくなる時代。

だから、「私は神様に愛されていない」って思う人にはそう感じる出来事が起きるし、「私は神様に愛されている」って信じている人は、どんどんそう思える出来事に恵まれるようになります。

一人　

この世は、修行だって思う人がいるけれど、本当は神様からのご招待なの。そう思ってこの世を楽しむ人が、神様にかわいがられるの。

この世は修行だって苦しく思う人は、楽しさからかけ離れていっちゃう。

けっして、神様にかわいがられるから楽しくなるんじゃないんだよ。

りえ

神様にかわいがられない自分には、価値がない。だから不幸なんだって勝手に想像して、その通りの人生を実現しちゃうんですね。

一人

「自分には価値がない」なんて考えは、もっとも神様にも世間にも嫌われてしまうよ。自分を軽く扱うと、ほかの人からも軽く扱われるんだよ。そして、いずれ自分も誰かを軽く扱うようになる。これは法則なの。

嫌われる人は、嫌われるようなことをしている。それをやめようね。

りえ

自分が苦しくなる考え方をしないで、心がぱっと明るくなるようなひらめきを大事にするといいですね。

「私なんて」って言うのはやめましょう。「幸せになりたいです」って神様に素直になれば、必ず明るいひらめきがいただけます。

一人

自分の思ったことがその通り実現するんだから、いやなことが起きても、人のせいにはできないよね。

でも、自分がやったことを自分で責任を取るって、じつはすごくラクなことなんだよ。人の責任を取るより、ずっとラク（笑）。悪いことも、いいことも、すべて自分に返ってくるんだから、わかりやすいよね。

（※この連載は、毎週木曜日・全8回掲載予定です。次回は2月1日掲載予定です。）

 

斎藤 一人 (さいとう ひとり)