何かに夢中になっている人は、色気があります。
　夢中になっていない人は、キョロキョロします。
　たとえば、中谷塾でひらめき問題を出しました。
　その時に、「なんだろう、これ。わからない。悔しい。ほかの人はわかったみたいだから自分も早く答えなくては」と必死になる人がいます。
　これは、僕がクイズ番組で追い詰められているのと同じ状況です。
　最近のクイズ番組は、隣をカンニングできない仕組みになっています。
　モニターに書き込むので、光で反射してまったく見えない構造になっているのです。
　どうせ見ても隣の答えが見えないという状態は、ラクです。
　ところが、教室では、隣を見ると答えが見えます。
　キョロキョロしている人は、今与えられている問題に集中していないのです。
　カンニングして正解を出しても、ハッピーにはなれません。
　これは、ネット検索のコピペと同じです。
　カンニングで答えを出しても、つまらないのです。

　他人の人生をコピペして成功するよりは、自分で答えを出した人生を生きて、失敗していくほうがセクシーです。　
　自分で出した間違った答えで、自分の人生を生きることによって、より魅力のある人、より色気のある人になっていくのです。

（※この連載は、毎週木曜日・全8回掲載予定です。2回目の次回は、6/15掲載予定です。）