完璧主義の人は、たとえ100点満点中95点でも、「残りマイナス5点のところで嫌われるのではないか」→「だったらやめておこう」と考えます。
「100点満点をとれなかったらどうしよう」ということで、迷うのです。
定食を頼む時に、たとえカツがワラジでも、キャベツがおいしいとか、ごはんがおいしいとか、おみそ汁がおいしいとか、豚汁がおいしいということがあります。
1%主義の人は、それでいいのです。
「つけ合わせのお漬物がおいしいよね。名称を『お漬物定食』にしたほうがいいよ」という感覚です。
1%主義の人は、「どれかが当たればいい」と考えるので、迷わなくなります。
得点に目が行く人は、嫌われることを恐れていないのです。
完璧主義の人は、みずからの成長には関心がありません。
関心があるのは、自分のマイナスの部分を他者から嫌われたらどうしようということなのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
仕事も、恋愛も、人間関係も、うまくいっている人は、迷わない。ブレない心で、チャンスをつかむ55の方法を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
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- 楽しいことを体験したことがない人は、迷う。
- 弱点を隠す人は、迷う。
- 逃げる人は、迷う。 逃げるとは、借金を、借金で返すことだ。
- 「自分はどう見られるか」を意識すると、迷う。
- 嫌われないようにしようとすると、迷う。
- 「嬉しい派」の人は、迷う。
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