「すぐやろうと思っても、予定が入っているからできない」と言う人がいます。
これで、チャンスを失います。
すべての人に予定が入っています。
決してヒマではありません。
すぐやる人は、予定を変更する柔軟性を持っているのです。
「予定を変更するのは大変」と言う人は、結局は成り行きよりも予定を優先してしまいます。
1回決めた予定を変えられないのは、日本人の特徴です。
そんなことでは、サッカーというゲームはできません。
サッカーでゴールを狙っていたラインに相手のディフェンスが入ったら、瞬時に切りかえて別の作戦に入るのです。
実際の現場における仕事も同じです。
予定どおりに、事が進むわけがありません。
あらゆるチャンスは、すでに予定が入っている時に起こります。
「今日、さっそくやりましょう」と言われた時に、Aさんは「予定が入っているから、来週にしていただけますか」と言います。
Bさんは「予定を動かしますから、今日やりましょう」と言います。
その仕事は、Bさんに転がり込みます。
仕事が誰に転がっていくかは、能力は関係ありません。
予定を変更できた人に、仕事が来ます。
予定を変更することに臆病になる人が多いのです。
レストランの予約で、「今日は満席です」と言われます。
何も考えずに断っているのです。
そのレストランには、もう行きません。
あるレストランは僕が食べるのが速いのを知っているので、「8時までの席なら大丈夫です」と言ってくれます。
僕は6時に行って、7時に出ます。
2時間も食べていません。
8時からのお客様で1回転のところ、2回転のお客様がとれるのです。
それだけではありません。
僕はそのお店を信用して、そのお店に通い続けます。
永遠のお客様になるのです。
1回のチャンスを失うと、永遠にチャンスを失います。
1回のチャンスをつかむことで、永遠にその人とつながれます。
予定を変更することで、チャンスをつかめるのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
「すぐやる人」は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「すぐやる人」になるための、コツを紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 楽しいことは、 スピードを上げた時に、出会える。
- 頼まれないうちから、 準備している。
- 早起きするためには、 すぐ寝ること。
- すぐに洗うと、 汚れは速く落ちる。
- 最初の3つを速くすると、あとは勝手に速くなる。
- 締切より早く届けると、次の仕事がもらえる。
- 「すぐやる」のと、「やる」のとの差は、少しで大きな開きになる。
- 10秒以内に出ない書類は、役に立たない。
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