「すぐやる」のと、「やる」のとの差は、少しで大きな開きになる。

中谷彰宏『すぐやる人は、うまくいく。』セレクション

更新日 2020.07.20
公開日 2014.10.09
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 行動には、
 ① すぐやる
 ② やる
 ③ あとでやる
の3通りがあります。
 ③は論外です。
「いつやるの?」と聞いて「あとでしょう」と言われても困ります。

「すぐやる」と「やる」の差は1秒です。
 1秒の差は、あとになっても1秒差のままではありません。
 この1秒の差が永遠の大きな開きになります。
 これに気づいていない人が多いのです。
 たとえば、仕事を頼む時、上司としては喜んでやってもらいたいのです。
 部下がすぐやらないと、イヤイヤ引き受けられている感じがします。

 返事のスピードも同じです。
 上司やお客様に愛される人は、返事が速いです。
 返事が速い人は、返事が明るいです。
 返事が暗い人はいません。
 返事が速い人と返事が普通の人とで、差がつきます。
「私は普通に返事しています」と言いますが、その時点で、上司やお客様からは「あまりノリ気じゃないんだな」と思われます。
「普通」と「速い」の差には、ノリ気が生まれるのです。

 すぐやるというのは、リアクションが速いということです。
 リアクションには個人差が出ます。
 リアクションの速さで、その人がノリ気なのかどうかがわかります。
「こんな企画どう?」と言った時に、「いいですね」という答え方が普通だと、あまりノリ気でないように感じます。
 熱意は、声の大きさではありません。
 リアクションのスピードにあらわれるのです。
「今日、餃子食べる?」と聞いた時は、質問にかぶるくらい速く「食べたい」と言ってもらいたいのです。
「今日、餃子食べる?」と聞いて、「あ、食べる」と言うのは普通です。
 質問に食いついてかぶるくらい速く答える人に比べると、遅いです。
「普通」と「すぐ」との差が、うまくいくかいかないかの差になるのです。

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

すぐやる人は、うまくいく。
最速で、チャンスをつかむ習慣

「すぐやる人」は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「すぐやる人」になるための、コツを紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス

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