決断力のベースは、 熟睡と栄養。

千田琢哉『「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2017.11.13
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私は新入社員の頃から、経営者たちと仕事をする機会に恵まれ、
彼らから、迅速な決断力のベースを教わった。
あなたは拍子抜けするかもしれないが、決断力のベースとは熟睡と栄養だ。
真実とは、かくも呆れるほどにシンプルなのだ。
とりわけ、長期的に高い業績を上げ続ける成功者たちは、
揃いも揃って、実際の年齢よりかなり若く見え、顔に艶があって健康的だった。
それもそのはずで、彼らはたっぷりと寝て豊富な栄養を摂取していたのだ。

ビジネスでも、戦争でも、
リーダーが睡眠不足や栄養不足だと、
ろくに頭が働かないために、負ける可能性が高くなる。

部下に悪いからと気を遣い、上官まで一緒に睡眠不足や栄養不足に陥るのは、情に流された浅はかな考えだ。
最終的には全員を破滅させてしまう、愚かな行為というしかない。
リーダーである人も、リーダーでない人も、決断力を磨きたければ、まずは良質の睡眠と栄養を確保することだ。
すべては、そこからなのだ。
平日に疲れが溜まったら、休日に「目覚まし時計なし」で昏々と眠って、貪欲に“寝取り返し”をしておく。
できれば平日も、残業なんてせずに、さっさと帰宅して熟睡することだ。
そうして睡眠を確保した上で、次は、食事を充実させよう。
食事を充実させるといっても、もちろんブクブク太れというわけではない。

自分が心の底から、
「どうしても食べたい」と感じるものだけを、
常に腹八分を目安にして、適度に食べることだ。

無性に肉が食べたくなるということは、
体がタンパク質を要求しているということだ。
無性にラーメンが食べたくなるということは、
体が炭水化物や塩分を要求しているということだ。
自分の体の声に素直に従ったら、あとは腹八分目さえ死守していればいい。
40代以降で、いつも体の調子がどこか悪い人は、微量のビタミンやミネラルが不足している可能性が高いから、サプリメントを摂取するのもいいだろう。

(※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は11月20日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

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