仕事に追いかけられるとあせり、 仕事を追いかけると素早くなる。

中谷彰宏『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』セレクション

更新日 2020.07.20
公開日 2017.02.09
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 仕事が忙しい時に、僕が自分にかけるかけ声があります。
 それは、「仕事に追いかけられるより、仕事を追いかけろ」です。
 仕事に追いかけられる人と仕事を追いかける人は、やっている仕事の大変さは同じです。
 ただし、意識が違うのです。
 仕事に追いかけられるのは受け身、仕事を追いかけるのは能動です。
 追いかける側になるか、追いかけられる側にまわるか。
 たったこれだけのことで、変わってきます。

 仕事に追いかけられている人は、「明日までに、これをやらなければ」と、あせっています。
 仕事を追いかけている人は、「明日までに、これをやってやる」と、思っています。
 仕事が遅い人は、物事のすべての解釈が受け身です。
 能動的に生きている人は、追いかけています。
 直線ではなく、円でとらえたほうがいいのです。

 机の上に山盛りにいろんな書類が載っている時に、仕事に追いかけられている人は、「ヒエー、逃げたーい」となっています。
 仕事が早い人は、「さあ、追いかけるぞ。どんどん逃げてみろ」というぐらいの気持ちで仕事に向かうのです。

(※この連載は、毎週木曜日・全8回掲載予定です。2回目の次回は、2月16日掲載予定です。)

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

なぜ あの人は2時間早く帰れるのか

向上心のある大人の女性に向けて、年齢を重ねても魅力的の「美人力」を提案。人気の書籍をハンディ版として新装発売。
定価:本体1300円+税/学研プラス

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