新しくなった最終選考委員が選んだ、第29回小川未明文学賞の大賞作が刊行!

ティーンズ文学館『屋根に上る』

更新日 2021.12.07
公開日 2021.12.02
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546編の応募作から選ばれた、『屋根に上る』発売! イラストは人気イラストレーターのかわいちひろさん。

ティーンズ文学館『屋根に上る』書影

 第29回小川未明文学賞大賞受賞作品『屋根に上る』を書籍化。
(※小川未明文学賞については、https://gakken-ep.jp/extra/mimei-bungaku/をご覧下さい。)

 あらすじは、中学生になったばかりの主人公、皓(こう)が、大工の村田さんと、その弟子である小学校の時の同級生、一樹(いつき)と交流するというもの。
 ふとした日常の延長から、人との関係や人生を見つめ直す物語だ。

 小川未明文学賞の最終選考委員は今回より一部新しくなり、今井恭子氏(児童文学作家)、小川英晴氏(詩人)、小埜裕二氏(上越教育大学教授)、柏葉幸子氏(児童文学作家)、中島京子氏(作家)、宮川健郎氏(児童文学評論家)、学研プラス児童書編集長の7名(五十音順)。
 新メンバーの選出した、最初の作品となった。

 選考委員の一人である柏葉氏は、下記のように本作を評する。

●柏葉幸子氏選評
「丁寧な作りだった。筋立ても文章も申し分ない。登場人物たちも魅力的で読後感もいい。この主人公に共感する読者はきっといるはずだ。」

 また、受賞者のかみやとしこさんは、過去に優秀賞を二回受賞しており、今回満を持しての大賞。発刊に際し、下記のようにコメントを寄せた。

●かみやとしこ氏コメント
「『屋根に上る』。内容より先に題名がうかびました。小さい頃よく屋根に上りました。本を読んだり空想にふけったり。心が不安定な少年二人とそれを見守る老人を書きながら頭の中で何度屋根に上ったやら。」

 登場人物達の表情が伝わる、爽やかでお洒落なイラストは、各方面で人気のイラストレーターかわいちひろさんによるもの。
 内容も装丁も爽やかで優しく、読者の心に寄り添う新たな児童文芸作品が誕生した。

「だれ」紙面

紙面

紙面

紙面

◆あらすじ
 自宅の屋根に寝転がるのが好きな中学1年生の工藤皓(こう)。皓は夏のある日、祖父の弟子でもある大工の村田さん、そして村田さんの元へ通う小学校の時の同級生、一樹(いつき)と出会う。最初は一樹が苦手な皓だったが……。

<作者プロフィール かみやとしこ>
 愛知県安城市在住。日本児童文学者協会会員。中部児童文学会会員。安城童話の会会員。本作品で第29回小川未明文学賞大賞を受賞。著書に『ひま人ヒーローズ!』(ポプラ社)など。

<画家プロフィール かわいちひろ>
 東京都在住。人の表情やしぐさ、老若男女と住処の関係性をテーマにイラストや漫画を制作している。挿画を担当した主な作品に『かずさんの手』(小峰書店)など。

商品の紹介

ティーンズ文学館『屋根に上る』書影

■書名:ティーンズ文学館『屋根に上る』
■作/かみやとしこ 絵/かわいちひろ
■発行:学研プラス
■発売日:2021年12月2日
■定価:1,540円(税込)

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