【みんなの質問】

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ある方からのご相談です。

「生まれながらに豊かで恵まれている人もいるのに、

私は働いても働いても豊かになれず、

この差は何だろうと苦しくなります」

一人さん、この苦しみから抜け出す方法はありますか？

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A．一人さんの答え

 

　生まれながらに恵まれているってことは、親の代から豊かなんだよね。そのまた前の代から、お金持ちなのかもしれません。

　だけど、最初の人はみんな顔晴（がんば）ったんです。　※一人さんは、「頑張る」を「顔晴る」と書きます。

　最初からみんなラクしてたわけじゃないの。はじめにお金持ちになった人が顔晴ったおかげで、その家は代々お金持ちでいられるんだよね。

　殿様の家だって、槍を持って駆けずり回ってたヤツがいるんだよ（笑）。

　けど、実はその人が一番面白かったんじゃないかな。と、一人さんなんかは思うよ。

　あなたが貧しい家に生まれたんだとしたら、今世、あなたがその「最初の人」になるしかないんだよ。そういう定めを持って、あなたは生まれてきたんです。

　羨ましがってる暇なんてないよ（笑）。行動してごらん。

 

　もう１つ言うとね、お金持ちの家に生まれるって、世間が思うほど幸せじゃないこともあるんだよ。

　小さい時から「しっかりしなさい」とか「将来うちの会社を継ぐのにふさわしい学校へ行きなさい」とか言われて、何もかも親の言いなりにさせられるかもしれない。

　勉強が嫌いでも、お金があるから家庭教師をつけられて、ガンガンお尻を叩かれるかもしれない。

　お金がある家は何でもアリだから、過剰に期待もかけられてね。

　そんなことをされたら、性格だっていじけちゃうよね。

　もちろん、すべてのお金持ちがそうだと言っているわけじゃないですよ。

　でもね、お金がないって気楽なの。過剰に期待されることもないし、プレッシャーもない。よっぽどラクなんだよ（笑）。

 

 （※この連載は、12月18日～12月25日まで、毎日10：00配信予定です。全８回）

☆もっと詳しく知りたい方は→『斎藤一人 日々の幸福論 型破りで温かい４９の問答集』

 

鈴木 達矢 (すずき たつや)

 

斎藤 一人 (さいとう ひとり)

 

作品紹介