プログラミング学習で伸びる子どもの学力(後編)

小学生の学び・中学生の学び・子育て

公開日 2018.09.20
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 プログラミング学習は、2020年度から小学校で必修(※)となることで注目を集めていますが、みなさんの中には、なぜプログラミングを学ぶのかピンと来ていない方もいらっしゃるかもしれません。

 そこで、2017年4月に開講した学研教室のロボットプログラミングコース「もののしくみ研究室」の企画・制作に携わっている野口祐希氏に、プログラミング教育の重要性と、学習を通して身につく力について聞きました。

レンポジ

(記事:「みどりのなかま」 2018年7月号 学研エデュケーショナル)

※中学校は2021年度、高校は2022年度に順次必修化の予定。

「ものしくみ研究室」の学習で、子どもが変わった!  先生も変わった!

レンポジ

「もののしくみ研究室」は開講からわずか1年半しか経っていませんが、すでに「子どもたちに良い効果が出てきた」という声が、教室から多数寄せられています。「集中力が出てきた」「自分で最後までやるようになった」などの声です。受講者の保護者の方へ行ったアンケート調査でも、「物事を深く考えるようになった」「勉強に集中できるようになった」「家族との会話が増えた」という回答が多く寄せられました(下記参照)。これらのアンケート結果は、きっと現実の変化に近いものではないかと考えています。

受講者の保護者の方のアンケート調査結果より
※平均受講期間:10.7か月

レンポジ

「もののしくみ研究室」は、〝自分のやりたいことを、何度失敗してもなんとか形にし、それを披露する〞というスタイルで行われています。これは、知識や解き方をインプットし、それを演習で定着させていくという「教科学習」のスタイルとはまったく異なるもので、子どもたちにとってはとても新鮮で楽しい経験になります。ひとり言のように言葉を発しながら作業の確認をする姿は、講座を受けているというよりも、まるで仕事をしている大人のようです。学習を通して物事を深く考えるので、自然に子どもたちは判断力や思考力が身についていきます。

 お子さまたちの作業からは、時々予想もしなかったレベルのものが生まれることがあります。指導者の方からも、日ごろの学習の様子と比較して、「いつも指導している子どもたちが、こんなに豊かな発想ができて、大人も思いつかないような表現ができるなんて知りませんでした。」といった驚きの声も上がっています。

自分の工夫がそこにあるから論理的思考力が育つ

レンポジ

 お子さまが「もののしくみ研究室」で毎回製作する「もの」は、テーマのしばりこそあれ、それぞれの工夫のつまった〝一点物〞です。同じ内容を学んでいても、追加機能、装飾、プログラムの改良によって、製作物にはお子さまの個性が反映されるので、何一つ同じものはできません。ですからこの製作物は、その生みの親であるお子さまに、違いの意味や目的についての他者への説明を自然と求めてきます。講座の中で、説明するたびに、順序立てて話す力などの論理的思考力が身につきます。これも本講座ならではの大きな特長といえるでしょう。

 さらに講座では、仲間同士が話をしながら学習を進めていきます。このような水平的学習での交流は、お子さまたちの間で常に新しい発見と小さい工夫がわき上がり、先生から生徒、親から子へ教えるという垂直的な学習だけでは煮詰まってしまっていた壁をも打ち破ってくれます。

「もののしくみ研究室」は、カリキュラムの内容も学習の方法も、学ぶ相手との関係性も、すべてが新しい「学習」です。知識の習得に偏らない学習を目指すお子さまにこそ、ぜひ本講座で学んでいただきたいと思います。

最後までやり遂げることで得た自信を家族と分かち合う

レンポジ

「もののしくみ研究室」のテキストは、大人が読んでも読み応えのある内容です。「青信号はなぜ緑色なのか?」「タッチ式自動ドアなのになぜ上にセンサーがあるのか?」など、学校での学習だけでは得られない情報が数多く掲載されています。お子さまが「もののしくみ研究室」から帰ってきたら、作ったロボットの話に加えて、テキストで学んだ身近な機器に関するウンチクを、保護者の方には生徒役になって聞いてあげてほしいと思います。学習定着率で大きな効果があるのは、「人に教える」ことなので、保護者の方に話すことでお子さまの知識が定着していきます。そしてこの「もののしくみ研究室」でお子さまが大きな自信を得ることによって、他の教科学習にもよい影響が与えられることでしょう。

 2年後には小学校でプログラミングが必修化されます。今のうちから少しでもプログラミング能力を養い、家でも学校でも、教室でも、前向きに自信を持って「学び」ができるお子さまへと導いてあげてください。

【対象小3~】ロボットプログラミング講座「もののしくみ研究室」

レンポジ

 信号機、自動ドア、踏切といった身近にあるものをテーマにブロックでロボットをつくり、プログラミング学習に取り組みます。それらを実際にプログラミングして動かしながらもののしくみを学んでいくのです。表現力や創造力、論理的思考力などを身につけ、お子さまの探究心・向上心を育てます。

 3年間全36回の毎月変わるテーマで、お子さまが飽きることなく楽しく続けられますよ。

詳しくはこちら

※受講のお申込み・お問い合わせは上記WEBサイトの「お問い合わせ」フォームからお願いいたします。

“プログラミングの力は、「生きるために重要な能力」になる!”プログラミング教育の重要性については前編にて。

 プログラミング学習で伸びる子どもの学力(前編)

プロフィール
 株式会社学研エデュケーショナル
 コンテンツ事業室
「もののしくみ研究室」企画プロモーションリーダー
 野口祐希(のぐちゆうき)

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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