小学生向けの英語学習の方法とは?  個別授業・タブレット・グループ授業・レクリエーション…

小学生の学び・子育て

公開日 2018.07.10
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 英語教育は低学年化が進み、2020年度には小学3年生からの英語教育が必修化されることが決まっています。そこで気になるのが、小学生の英語の学び方ではないでしょうか。

 せっかくなら英語に苦手意識を持たず、楽しく学んでほしいものですよね。これからますますグローバル化が予測される世の中ですので、これを機に英語が得意になってくれたらと思う保護者もいらっしゃることでしょう。

 そこで今回は、学校外での小学生向けのさまざまな英語の学び方をご紹介します。それぞれのメリットや向き不向きもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

多種多様な小学生向けの英語の学び方

 インターネットが発達した現代では、学校外にもさまざまな英語を学ぶ方法があります。それぞれに、学ぶ方法や目的によって、費用にも違いがあります。

・英語教室

 習い事の1つとして教室に通い英語を習うという学習方法です。

 英語学習は「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能の習得を必要とします。どの技能を主軸にするか、教室によって全く違います。そのため、学ぶ手法も英会話、検定対策、フォニックス、ドラマメソッドなど教室によって特色があります。

 何を学びたいかを明確にして、その目的に合った教室を選ぶことが大切です。例えば、英語でコミュニケーションが取れるようになりたいと思っているのに、検定対策主体の教室を選んでしまっては、なかなか目的を達成できません。月謝は週1回のレッスンで6,000~8,000円が相場です。

 

・タブレット教材

 学習塾や通信教育各社からさまざまなタブレット教材が出ています。

 手軽で場所を選ばずに使えるのが魅力です。ほかの習い事などで忙しくても隙間時間を学習時間に変えることができます。ドリルタイプの問題を解いていくもの、授業を視聴できるものなど内容も幅広いのが特徴です。手持ちのタブレットで行えるものと、専用のタブレットを購入するものとがあり、相場は月額で1,000~6,000円程度です。

 また、タブレットやスマートフォンで使える英語学習用のアプリもあります。タブレット学習が向いているかどうかを手軽に試したい方は、無料の学習アプリもおすすめです。

 

・ドリル

 自宅学習で定番のドリルは、アルファベットやスペルなどを覚えるのに向いています。

 実際に書いて覚えることができ、学習のあとが形に残るので、達成感も得やすいでしょう。子どもが興味を持ちやすいように、イラストや漫画などが使われたドリルだと楽しみながら学習できます。また、英単語ドリルではCD付きのものもありますので、ネイティブの発音も一緒に覚えることが可能です。

 ドリルは1冊1,000円程度で購入できます。また、インターネットで無料でダウンロードできるものもあります。

 

・オンライン英会話

 自宅で手軽にできると、最近人気の高い学習法です。

 英会話教室に通わなくても、自宅で英会話レッスンを受けることができます。採用しているメソッドや教材に違いはありますが、対面で行うと高額になってしまうマンツーマンレッスンをリーズナブルに受けることも可能です。また、送り迎えがいらないという点が忙しい保護者に支持されています。費用は週1回で月額3,000~10,000円程度です。

英語の学習方法を選ぶポイント

 いざ英語学習を始めようと思っても、何がよいのか迷ってしまいますよね。小学生の英語学習を選ぶうえでのポイントは、子どもの習熟度と興味に合わせることです。

・子どもが楽しいと思えるものを

 長く英語学習を続けることが何よりも大切です。そのためには、子どもが楽しいと思えることから始めるとよいでしょう。例えば、ゲーム好きの子どもならレクリエーション中心の英語教室や、ゲーム感覚で学べる学習アプリなど、子どもの興味に合わせた学習方法を選びましょう。また、1人で集中して学習するのが好きか、グループで学習するのが好きかによっても選ぶ学習方法が変わってきます。

 子どもがつまらないと思っていることを無理強いしてしまうと、英語が嫌いになってしまうこともあります。また、子どもの興味は年齢によっても変わってきますので、そのときに合わせた学習方法を選びましょう。

 

・習熟度に合わせて選ぶ

 一口に小学生といっても、就学前から英語を習っていた子どももいれば、学校で初めて英語に出合う子どももいて、その習熟度には大きなばらつきがあります。全く英語に触れたことがないのであれば、英語のDVDを見たり、アルファベットや簡単な英単語を覚えたりすることから始めましょう。

 ドリルやタブレット教材なら、自分のペースに合わせて学べるので英語に慣れるのに最適です。

 ある程度英語に慣れてきたら、英語でコミュニケーションを取るのもおすすめです。フォニックスが学べたり、英会話ができたりするレッスンがよいでしょう。

 実際に自分で英語を使うことによって自信も生まれます。さらに、検定などの目標ができたらそれを主軸とした教室がおすすめです。

学習は長期的な視野を持って

 英語は、使い続けないと忘れてしまいます。例えば、小学生のときに週5日の英会話レッスンを1年間だけ受けても、その後英語に触れていなければ、大人になるころには忘れてしまいます。将来英語が使えるようになってほしいと願うのであれば、週に1回でもよいので、英語に触れられる機会を継続的に持つことがとても大切です。

 また、小学生のときは英語学習への費用を抑えて、中学・高校で短期留学させるという方法もあります。24時間、英語漬けの環境にいると、英語を使ってコミュニケーションを取る感覚を体で覚えることができます。感覚が身につけば、帰国後の英語の学習もはかどることでしょう。

 英語の学習方法にはこれが正解という明確なものはありません。英会話教室や教材も多様化し、さまざまな選択肢がありますので、まずはいろいろと試してみるという気軽な気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。

 何より大切なのは、英語学習を長く続けることです。子どもの性格やそれぞれのご家庭の考え方、計画に基づいて英語学習を長期的に捉えていきましょう。

 

ライター:marie
 園児である子どもの子育てとライティング業務をこなすママライター。未就学児のころから英語教育を始めるなど、児童教育に興味を持ち、親子ともどもさまざまなことにチャレンジしている。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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