大同小異だとわかり、光栄です。

千田琢哉『20代で人生が開ける「最高の語彙力」を教えよう。』セレクション

UPDATE 2020.07.30
公開日 2018.01.29

つくづく思うことがある。
仕事において、本当は、お互い目指すものが同じはずなのに、
意地の張り合いで無駄に時間を過ごしている人たちがとても多いということだ。
「どうしてこの人は、こんなに細かい部分にこだわるのだろう?」
あなたも社内外で、こうしてイライラした経験が少なからずあるはずだ。
仮にあなたがここで、
「細かいことは抜きにしておきましょう」とか、
「それって些細なことですよね」と、
つい本音を漏らそうものなら、相手は憤慨し、人間関係もそこで終わるだろう。

あなたが何かに対して、こだわりや劣等感があるように、
相手も何かに対して、こだわりや劣等感があるものだ。
相手の繊細なこだわりを否定せず、受け入れてあげられるかどうかによって、
人間の器は拡大、もしくは縮小していくのだ。
だから、まずはその事実を正面から受容して、相手を非難することなく、
あなたの大きな愛で包み込こむ気持ちを持つことが大切だ。
かつて私は社内外で、相手が枝葉末節(しようまっせつ)のことで
長談義(ながだんぎ)を始めたら、
相手の話を最後まで聴き切った上で、目をキラキラ輝かせてこう言ったものだ。
「私の伝えたかった内容と大同小異(だいどうしょうい)だとわかり、光栄です!」

大同小異とは「細かい点だけが少し異なるだけで、大まかには同じであること」だ。
大切なことは、大同小異という言葉の意味を具体的に伝えることではなく、
大同小異という四字熟語を相手にプレゼントして、相手を包み込むことなのだ。
言葉の響きから相手は意味を察知し、「それもそうだな」と納得し始める。
トドメのひと言として「…光栄です」で結ぶことで、相手を立てることになる。
これで実質の主導権は、あなたに転がり込んでくるというわけだ。

(※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は2月5日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

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