ブレる人は、決めたあと、迷う。 ブレない人は、決断のあとは、迷わない。

中谷彰宏『ブレない人は、うまくいく。』セレクション

UPDATE 2020.07.20
公開日 2015.08.06

 ブレる人もブレない人も、迷うことはあります。
 迷うことでブレるのではありません。
 迷うタイミングが違うのです。
 ブレる人は、決めたあとに迷います。
 これは、永遠に続きます。
「でも、でも……」「やっぱりそれでよかったのかな」と言い始めます。
 ブレない人は、さんざん迷っても、決断したあとは迷いません。

「決断」と「判断」は違います。
 ブレる人は、「判断」をします。
 ブレない人は、「決断」をします。
「判断」は、正しいほうを選びます。
「決断」は、間違っているほうを選ぶ可能性もあります。
 間違っているかもしれないけど、好きなほうを選ぶのが、「決断」です。

 決断は、
 ① 好きなほうを選ぶ
 ② 最終的に正しくなるように、工夫する
という2段階があるのです。
 好きなほうを選ぶだけでは、「決断」とは言えません。
 好きなほうを選んでうまくいくのは、最終的にはそれが正しくなるように工夫するからです。
「判断」は、今その時点で正しいほうを選ぶので、状況が変わると間違った結果になる可能性があります。
 たとえば、多数決で2対8になりました。
 その時に、8を選ぶのが「判断」で、2を選ぶのが「決断」です。
「2を選んだ限りは、絶対成功させないといけない」と工夫するから、うまくいくのです。
 これが、ブレない人です。
「みんなの決をとろうか」と言う時点で、このリーダーはくじけています。
 多数決で決めるなら、リーダーはいりません。
 2対8になった時に、「じゃ、8だね」と言うリーダーはブレています。
 多数決は、その場の空気で結果が変わります。
「でも僕は2のほうだと思うな」「2で行こう」と言った時点で、リーダーに責任がかかります。
 そういう時は、「何がなんでもこの2で成功させてやる」と工夫すればいいのです。

 ドン引きされたり反対された時に、粘れることが大切です。
 ある出版社に提案して、ボツになった企画がありました。
 ボツになったからといって同じ出版社にゴリ押ししなくても、「よし、絶対成功させて、いい企画だったことを証明してやろう」と頑張ればいいのです。
 結果として、よそでボツになった企画はいい企画になります。
 ベストセラー『もしドラ』は、ボツになりまくりの企画だったそうです。
 ボツになるたびに、成長したのです。
 最初から通ってしまうと、大ヒットにならないこともあります。
 多くの人の賛同を得られないことが、大ヒットする要因にもなるのです。
 みんなが反対する意見をそのままやっても、うまくいくことはありません。
 反対されたほうを選んで、なおかつそこに工夫を加えることによって、大ヒットにつながります。
 これが、ブレない人の「決断」なのです。

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

ブレない人は、うまくいく。
迷わなくなる55の方法

うまくいく人は、ブレない生き方をしている。人に好かれようとするのではなく、自分軸で行動し、チャンスをつかむ方法を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス

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