お金が「増える人」の行動ルール①

午堂登紀雄『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』セレクション

UPDATE 2020.07.20
公開日 2015.07.01

 ■お金が消える人は「ファーストクラス」にあこがれ
 ■お金が増える人は「エコノミークラス」でくつろぐ

 お金持ちはファーストクラスに乗るというイメージがある。確かにそうした事実もあるのだろう。しかし私の周りの起業家たちを見る限り、少し異なる。
 彼らが使うのは長距離でもビジネスクラス。ほとんどはエコノミークラスで、ファーストクラスにはまず乗らないそうだ。
 彼らは言う。
 「ファーストクラスは、コストパフォーマンスが悪いからね」

 最近ではビジネスクラスのクオリティが上がり、ファーストクラスとの違いが感じられなくなっている。利用者数が多いため、航空各社も力を入れているのだろう。
 プライベート空間の広さはファーストクラスが上だが、ビジネスクラスでもフルフラットシートが主流になりつつある。
 また、料理やワインがいつでも飲み放題・食べ放題なのは、ファーストクラスもビジネスクラスも変わらない。種類が若干異なる程度でCAのサービスもほぼ同じ。
 そこに倍ほどの価格差はあるのか……ということで、価値と価格を比較すると、ビジネスクラスを選ぶほうが、彼らからすれば圧倒的に合理的だということになる。

 さらに彼らは、普通にエコノミークラスにも乗る。しかもエコノミーをファーストクラス並みに活用する。
 彼らのほとんどは多忙なビジネスパーソンだから、機内ではパソコンのキーを叩いて仕事をしたり、資料や本を読んでいる。
 そのため、機内サービスのレベルにさほどのバリューを感じない。のどが渇いても呼び出しボタンを押せば、CAがコーヒーを持ってきてくれる。格安航空会社でなければ基本的に飲み放題だろう。
 疲れたらビールやワインをもらって飲み、そして毛布をもらって寝ればいい。
 新聞や雑誌、映画などの娯楽も見ないから、そもそも関係ない。

 しかしエコノミー席では、肘が隣の人に当たるなど、やはり狭くて不便。仕事の書類などを広げるということもできない。またエコノミークラス症候群も心配だし、途中で仮眠したくなってもシートは深く倒れない。
 そこで、チェックインするときにカウンターでこうリクエストする。
 「両隣が空いている席を頼む」
 混んでいなければ、たいてい対応してもらえる。国際線ならば中央3列席がある機体が多いので、その真ん中に座るのだ。
 両隣が空いていれば、隣の人に気を使う必要もないし、書類を広げても問題ない。肘掛けを上げれば完璧なフルフラットになるので、横になってぐっすり寝られる。
 搭乗までの待ち時間についても、飛行機での移動が多い人はプライオリティ・パスを持っている。これはシートのクラスに関係なく、世界中の主要空港のラウンジを利用できるというカードだ。
 難点なのは、優先搭乗・優先降機ではないので待たされることだが、それほど大きな時間差があるわけではない。それにこの時間は携帯が使えるタイミングなので、スマホでメールチェックでもしていればムダにはならない。

 エコノミークラスの格安航空券とファーストクラスの価格差は、およそ10倍。ゆったりゴージャスなファーストクラスが100万円だとすれば、彼らはエコノミークラスを使い倒し、十分にくつろいで10万円で済ませる。 
彼らは、シートクラスを見栄などではなく、「コスパ」で選ぶという、極めて合理的な判断をしているのだ。

 ちなみにファーストクラスに乗っているのは、本物のお金持ちだ。そもそも彼らは機内で仕事をしたりするような人種ではない。
 仕事をする人が乗るのはビジネスクラスまでで、ファーストクラスに乗るような客は、ガツガツ仕事に追われたりはしていないのだ。
 ビジネスクラスから前方のファーストクラスを見ていると、ほとんどが家族や友人と談笑したり、ワインを傾けながらのんびり本を読んだり、何かとゆとりがある。

 しかしそれは、お金持ちになったあとの人の行動であり、途上にある私たちには真似できないし、真似しようとしてもただお金が減るだけになってしまう。
 それよりも、現在進行形でお金持ちになりつつあるビジネスパーソンの発想のほうが、私たちには応用の価値が高いのではないだろうか。

 

午堂 登紀雄 (ごどう ときお)

1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。

 

作品紹介

どんどん増える人 お金がたちまち消える人

貯めるより、増やすために頭を回転させる、それがお金持ちの鉄則です。一生お金に困らない「お金の才能」を身につけましょう!
定価:1,300円+税/学研プラス

バックナンバー

関連コンテンツ

あわせて読みたい