エコヒイキされなかった時に、 グチらないで、エコヒイキされている人がしていることから学ぶ。
中谷彰宏『かわいがられる人は、うまくいく。』セレクション
エコヒイキは、「チャンスをもらえる」ということです。
職場でも、お店でも、あらゆるところでエコヒイキがあります。
人にかわいがられる人と、かわいがられない人がいるのです。
「エコヒイキ」という言葉は、ネガティブなイメージがあります。
決してそうではありません。
「どちらでもいいけど、どちらかを選ぶ」という時に、選んでもらえるのがエコヒイキです。
明らかに実力のある人は、チャンスをつかめます。
明らかに実力のない人は、チャンスをつかめません。
実力が似通っている時に、自分を選んでもらうためにはどうしたらいいか。
これがエコヒイキされる人になるための考え方です。
ある20代の男性が、「後輩に出世を追い越された。納得いかない」と、グチをこぼしていました。
彼は、グチをこぼしている時点で、次の後輩にもまた抜かれる可能性があります。
チャンスを与えられなかった時にグチをこぼされると、与える側は次もまたチャンスを与えたくなくなるのです。
先輩より先に出世した後輩は、頼まれていない仕事もやっていました。
外国に行く仕事なので、英語の勉強をしていました。
一方、追い越された先輩は、その間、何もやっていませんでした。
この2つだけ取り上げても、納得いかないほうがおかしいです。
ところが、チャンスを逃した人は、「納得いかない」とグチをこぼしています。
グチをこぼしているヒマがあったら、彼がチャンスをつかんだ理由を分析して、それを学べばいいのです。
そうすれば、自分も同じチャンスをつかめます。
それをしないで、グチをこぼして終わっているのです。
グチをこぼしている間は、人間はいっさい工夫をしていません。
その人がどういう工夫をしているかを、まったく見ていません。
「あの人は、かわいいからエコヒイキされてズルい」と、ねたんだりやっかんだりしている間は、チャンスをつかむための工夫は見つけられないのです。
エコヒイキは、特別扱い、大抜擢にもつながります。
シンデレラはエコヒイキの話です。
王子様にエコヒイキされたのです。
エコヒイキされる人は、見えない気くばりをしています。
決して棚ぼたではないのです。
何もしていないように見えるだけです。
いちいち「こんなに頑張っている」とは言いません。
それが他者からは棚ぼたに見えるのです。
エコヒイキされている人がいたら、その人がどこをどう工夫してエコヒイキされたのかを見つけることが大切なのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
かわいがられる人は、 うまくいく。
エコヒイキされる68の方法
「かわいがられる人」は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「かわいがられる人」になるための、コツを紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
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