行動には、
① すぐやる
② やる
③ あとでやる
の3通りがあります。
③は論外です。
「いつやるの?」と聞いて「あとでしょう」と言われても困ります。
「すぐやる」と「やる」の差は1秒です。
1秒の差は、あとになっても1秒差のままではありません。
この1秒の差が永遠の大きな開きになります。
これに気づいていない人が多いのです。
たとえば、仕事を頼む時、上司としては喜んでやってもらいたいのです。
部下がすぐやらないと、イヤイヤ引き受けられている感じがします。
返事のスピードも同じです。
上司やお客様に愛される人は、返事が速いです。
返事が速い人は、返事が明るいです。
返事が暗い人はいません。
返事が速い人と返事が普通の人とで、差がつきます。
「私は普通に返事しています」と言いますが、その時点で、上司やお客様からは「あまりノリ気じゃないんだな」と思われます。
「普通」と「速い」の差には、ノリ気が生まれるのです。
すぐやるというのは、リアクションが速いということです。
リアクションには個人差が出ます。
リアクションの速さで、その人がノリ気なのかどうかがわかります。
「こんな企画どう?」と言った時に、「いいですね」という答え方が普通だと、あまりノリ気でないように感じます。
熱意は、声の大きさではありません。
リアクションのスピードにあらわれるのです。
「今日、餃子食べる?」と聞いた時は、質問にかぶるくらい速く「食べたい」と言ってもらいたいのです。
「今日、餃子食べる?」と聞いて、「あ、食べる」と言うのは普通です。
質問に食いついてかぶるくらい速く答える人に比べると、遅いです。
「普通」と「すぐ」との差が、うまくいくかいかないかの差になるのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
「すぐやる人」は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「すぐやる人」になるための、コツを紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 楽しいことは、 スピードを上げた時に、出会える。
- 頼まれないうちから、 準備している。
- 早起きするためには、 すぐ寝ること。
- すぐに洗うと、 汚れは速く落ちる。
- 最初の3つを速くすると、あとは勝手に速くなる。
- 予定が入っていても、変更してでも、すぐやる。
- 締切より早く届けると、次の仕事がもらえる。
- 10秒以内に出ない書類は、役に立たない。
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