僕は、編集者から依頼を受けると、その編集者のためだけに本を書きます。
僕の中では、その本は売れなくていいのです。
最低限、増刷になればいいのです。
増刷にならないと、その編集者があとで仕事がしにくくなるからです。
結局は、その編集者のためです。
「もっと売りたい」とか「ランキングに載りたい」という気持ちが先走るのは、売れない人よりベストセラーを出した人に起こりがちな現象です。
売れると思って書いたのに売れないのは、苦しいです。
売れる本を書こうとすると、自分が書きたいことを書けなくなります。
読者の顔色をうかがうようになって、ますます売れなくなります。
これはキャリア志向の作家で起こりがちです。
僕は、究極、依頼した人が読む、たった1部の本ができれば、それでいいのです。
自分に依頼してくれたたった1人のために仕事をすれば、ブレることはないのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
うまくいく人は、ブレない生き方をしている。人に好かれようとするのではなく、自分軸で行動し、チャンスをつかむ方法を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- ブレる人は、「なんとかして」と言う。 ブレない人は、「なんとかしよう」とする。
- ブレる人は、ミスをしないことを目指す。 ブレない人は、挽回することを目指す。
- ブレる人は、自分を嫌う人を、恐れる。 ブレない人は、嫌われると、自由になったと喜ぶ。
- ブレる人は、決めたあと、迷う。 ブレない人は、決断のあとは、迷わない。
- ほめも批判も、8掛けで聞く
- 基準が、まわりの目になると、ブレる。
- ブレる人は、好かれようとして発言する。ブレない人は、自分軸で発言する。
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