自分の中に基準があると、ブレません。
自分で、決められるからです。
基準がまわりにあると、まわりの人が動いたら、基準もそのつど変わります。
たとえば、彼の好きなアイドルがショートカットだと聞いて、自分もショートカットにした女性がいます。
そのアイドルが髪の毛を伸ばし始めると、「こんなに切っちゃって、伸びるまで時間がかかるじゃないの」と思いながら、また伸ばします。
伸びたころには、またアイドルの髪型が変わっているのです。
まわりの人に基準を置くことが、ブレる最大の原因です。
自信が持てない人は、まわりの目を常に気にしています。
人からほめられて初めて、自分で「よかった」と思えるのです。
美容院で髪の毛を切ったあとに、美容師さんに「どうですか」と聞かれます。
ここで「なんでこんなヘンな髪型にしたんですか」「切りすぎじゃないですか」というクレームは、まず起こりません。
美容院のクレームは、次の日に来ます。
昨日は「いいですね」と言っていたのに、友達に「ヘン」と言われて、クレームになるのです。
こういう人は、どこまで行っても、しんどいです。
ブレてもブレなくても、人はどちらでもいいのです。
ブレていると、自分のストレスが多くなるというだけなのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
うまくいく人は、ブレない生き方をしている。人に好かれようとするのではなく、自分軸で行動し、チャンスをつかむ方法を紹介する。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- ブレる人は、「なんとかして」と言う。 ブレない人は、「なんとかしよう」とする。
- ブレる人は、ミスをしないことを目指す。 ブレない人は、挽回することを目指す。
- ブレる人は、自分を嫌う人を、恐れる。 ブレない人は、嫌われると、自由になったと喜ぶ。
- ブレる人は、決めたあと、迷う。 ブレない人は、決断のあとは、迷わない。
- たった1人のために仕事をすれば、迷わない。
- ほめも批判も、8掛けで聞く
- ブレる人は、好かれようとして発言する。ブレない人は、自分軸で発言する。
関連コンテンツ
- 中谷彰宏『怒らない人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『ブレない人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『かわいがられる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『すぐやる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『会話力のある人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『片づけられる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『魅惑力』セレクション
- 中谷彰宏『決断できる人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『見た目を磨く人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『シンプルな人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『嫌いな自分は、捨てなくていい。』セレクション
- 中谷彰宏『迷わない人は、うまくいく。』セレクション
- 中谷彰宏『チャンスをつかむプレゼン塾』セレクション
- 中谷彰宏『美人力(ハンディ版)』セレクション